先日メルマガ読者の方から下記のような質問のメールを頂きました。
「中村先生、おはようございます。
今回は、ふと、中村先生のご経験についてをお教え頂きたいと思いました…。
よろしければ、お答え頂けたらと思います…
中村先生は、過去にシンナーをされていたらしいのですが、
どのような感覚やお気持ちでいらっしゃいましたか…?
又、されていた方法などは(どのようなのでしょうか)…?
この面に関して、ふと少し好奇心を持った為に、このようなことを送らさせて頂きました…。(因みに、他の色々なご経験も気になりますが…)
差し支えが無いようでもありましたら、
((私宛てには皆様のメールやコメントよりも後回しにして頂いて全然構いませんので、)お暇な時に)ご返信を頂けたらと思っています…
(よろしければ、)よろしくお願いします…」
僕はブログ、メルマガ、Facebook読者の方々から、
結構色んな質問をされたりします。
その多くは「現在の悩みをどうしたらいいのか?」
というものですが、
中には「過去にしたことを後悔していますか?」
という僕自身に対してのモノもあったりしますね。
でも、今回のように“当時の感覚や気持ち”について、
質問を頂いたのは初めてです。
だから少し驚きながらもなんだか新鮮さもあり、
「もしかして同じように聞きたい人もいるのかな?」
なんて思ったので今回ブログで書かせて頂く事にしました。
「どのような感覚や気持ちでいたのか?」
これは現在(いま)、当時を振り返ってというより、
当時のままの感覚や気持ちという事かな?と僕なりに解釈して、
なるべく思い出しながら書かせて頂こうと思います。
まず、僕が初めてシンナーに手を出したのは15歳の時でした。
それまでも同じ中学の仲間とたくさんのワルさをしていましたが、
その仲間たちとは「シンナーだけはやめとこうぜ!」と言っていたので、
どちらかというと“シンナー厳禁”という考え方でした。
しかし中学卒業後すぐに働き始めた僕は、
やがて建築現場で塗装工の仕事を始めました。
その職場には最終的にやんちゃ仲間たち10人以上が働く事になり、
タイヘンな事になってしまうのですが・・・
まぁその話はまた後日という事で!
最初は好奇心でした。
仕事中にもシンナーの臭いはイヤというほど嗅いでいましたが、
一緒に働いていたやんちゃ仲間たちの何人かが吸っていて、
毎日その状況の中に身を置いていると特別な事とも思えなくなり、
「じゃあ、吸ってみようかな」という感じで吸ってみたのです。
「自分だけは大丈夫!」僕もそう思ってしまう人間の一人で、
まさか“やめられなくなる”なんて思っていませんでした。
そして見事に“やめられなくなった”僕は毎日、毎日、
バスの中だろうとパチンコ店の中だろうと、
もう所かまわず吸っていましたね。
そして警察に逮捕されました。
15歳、無免許運転とシンナーの現行犯で、家庭裁判所行き。
母親が警察に迎えに来てくれた時には申し訳ない気持ちでいっぱいで、
ずっと顔を伏せたまま何も言う事はできませんでした。
その後、何日かやめても“イヤな事があったら”吸ってしまったり、
「自分なんてどうにでもなれ!」なんて投げやりになったり・・・
「やめたいけどやめられない。」という気持ちと、
「やめたいけどやめたくない。」という気持ちが入りまじり、
「悪い事をしている」という感覚はなくなってきていました。
仲間と吸っている時は楽しさが勝っているので罪悪感はなく、
一人で吸っている時は罪悪感いっぱいでそんな自分を責めて、
でも結局、現実から逃げるように「幻覚や幻聴の世界」へと入り込み、
「どうしたい?」とか「どうなりたいか?」もわからなくなっていましたね。
「強さの意味をはき違え、弱い自分から目を逸らし、
ホントに大切な事すら見失い、どんどん底に向かって落ちていく。」
そんな感覚でした。
そして反省と後悔の日々。
「因果応報」という言葉があるように、悪い事をすれば悪い事がかえってくる。
自分自身の気持ちを強く持つことは大切ですが、
“どのような環境に身を置くか”もスゴく重要な事です。
こんな過去があるおかげで現在(いま)の僕がいるわけですが、
それゆえに失くしたモノが多いというのも事実です。
ただ振り返ってみると・・・
まだ語れない“ツラさ”も多かったように思えます。
そして単純なんだけど複雑で、荒んだ目で世界を睨み、
「みんなが本当に正しいの?」
っていう疑問を常に心に抱いていました。
と、まぁ少し話がズレてきましたが、そんな感じです。
実は僕自身、昔の事を書くのはあまり得意じゃありません。
っていうか、ぶっちゃけ苦手です(汗)
でも当時の事を振り返り、その時の感覚や気持ちについて、
あまり考えた事がなかったので、良い機会を頂けました。
コレを読んでくれた人がどう感じるかもそれぞれ違う事でしょう。
ただ「たまには滅多に書かない事を書いてみるのもいいかなぁ。」
なんて思って書いてみた次第です。
最後まで読んでくれた事に心から感謝致します。
ありがとうございました。
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