こんな講座です
富山県高岡市の「蕎文」今井武文さんが、蕎麦打ちと出汁の取り方を教えてくださいます。
そして、禅の食事作法、道元の「典座教訓」のお話も。
食に携わる私たちがぜひ知っていたほうがよい考え方に触れてみませんか。
今井さんって?
今井武文さんは、富山県高岡市の「蕎文」のご店主。
かつ10年前から永平寺、總持寺につらなるお寺さんへ、典座役として通われています。
(典座てんぞとは、禅宗の寺院で修行僧の食事、仏様への供膳を司る人のこと)
さきに奥様の鍋谷安津子さんと、ロデヴ普及委員会を通じてご縁をいただきました。
高岡市でのパン・ド・ロデヴを食べる会を主催してくださり、お店に寄せていただいたのが、2015年7月のこと。
イベントの終わったあとに、出して下さった冷たいスダチ蕎麦のおいしかったこと!!
忘れられません。
委員会が無事に会期の10年を終えた後、ほんとについこの前の5月に、
委員会事務局お疲れ様!と今井さん鍋谷さんご夫妻と仁瓶さんが招いてくださり、
念願の
「今井さんのお出しとロデヴを合わせる会」
をしてくださったのです。
そのときに、「では次は大阪で!」とありがたいお話をいただきました。
(仁瓶さんもいらっしゃる予定だったのです。楽しみにしていらして、
「日程が決まりましたよ」
と私がお伝えしたら、
「お、そうなの!」
とすぐにノートとペンを取り出し、メモしてらしたのです・・。
旅行中のことでした。
だから今回は、仁瓶さんの追悼のお蕎麦の会でもあります)
特別講座の中身
まず今井さんが蕎麦打ちを実演してくださいます。
ご希望者はご自身で打っていただく予定です。
もちろん配合も教わります。
私も、ちょっとお蕎麦を切らせてほしいなぁと思っています。
プロが切ったのと、素人ではこんなに違う!なんて思うほどに、違うんだろうなあと勝手に想像しています。
そして、
出汁のエキス、返しを作り、鰹節を削り、出汁取りから
返しと合わせて 蕎麦つゆ迄をきちんと教わります。
(これはほんとに役立ちますね!!)
市販の鰹節で取るやり方や、家庭向けの美味しい出汁の取り方も教わります。
返しも、市販の醤油、味醂、砂糖で。
そのあとはお蕎麦を湯がいて、待望のご試食へ!
その間に今井さんに道元の「典座教訓」からいくつかとりだして、典座料理や心得についてご説明をいただきます。
たとえば
今井さんが毎月行っている、
禅の食事作法の一部を入れた
「普段は会話して頂く【ながら食事】から、【無言でマインドフルに頂く食事】」で味わってみて、
普段見落としがちな食材の選び方や調理の心掛けを考えます。
食材を作る人、食事を作る人、食事を頂く人が等しい循環の中にある、、というお話。
道元の「典座教訓」にはレシピはなくて、あまり良くない食材、最高のご馳走も醍醐味も、菜っ葉だけの汁も分け隔てなしで戴く事など、 物事を等しく扱うことを教えていて、優劣無し。
美味しいには理由がありますが、作る人自らの姿勢を典座教訓は伝えているのだそうです。
これを、分かりやすく、読み問いてくださる今井さんのお話を、今からとても楽しみにしています。
ご家庭の方も仕事の人も、食に携わる私たちが知っておいたほうがきっとよいに違いないお話だと感じています。
真摯に考えて下さる方、ぜひご一緒してください。
もちろんまずは「上等のお蕎麦を体験したい方」
大歓迎です。
初めての方もぜひどうぞ!
日時
9月12日(木)10:00〜15:00
受講料:7000円
デモ、実習、ご試食あり
定員:10名様
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