お餅によせて | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

そろそろサクラが・・の話題もで始めました。

そうだ、今日も桜餅が買いたいと思って調べたお店は定休日。そこでもう10年も前からそこにあることを知っていた、近所の和菓子屋さんに行ってみることにしました。

 

チョコいちご大福って!?

 

いちごをチョコにくぐらせてから白あんで包み、さらにお餅で包んであるそうです。老夫婦と職人さん(あるいは息子さん)1人の小さなお店です。噛むとパリっとした食感が楽しい味でした。

 

ところで、ふと思い出しましたが、昨秋にパリに行ったとき、通りがかりに

maison de mochiメゾン・ド・モチ(向こうの人はモシと発音する)

というお店が目に入りました。

https://www.maisondumochi.fr

えー、パリでお餅!? と思い、覗きこんでみると、フランス人が販売していて、フランス人らしきお客さんばかり。

へえ、と思いつつ、パリまで来てお餅を食べている暇は無いので、素通り。

 

そういえば、その後(秋頃)英語和食講座でカナダ人のカップルが、

「難波のモチカフェに行きたい。近い?」

と言ってきました。

モチカフェ? 何だそれ!! と思いつつ、

「さあ、知らないけど。お餅が好きなの?」

「イエス。モチカフェという名前だから、モチがあるのではないかしら」

「へえ、どうかな(検索をかけてもそれらしいものが見当たらず)。だったら、高島屋に行ったら確実にお店がいくつかあるよ」

と伝えました。

「空港にはある? カナダに買って帰りたい」

あるある! 

「でもほんとのお餅はあんまり保たないから、どうかなぁ」

あの方達が、本当においしい、きちんとしたお餅をカナダまで買って帰れていたらいいなあ、と思っています(いかにもお土産然として、ビニールに包まれた、長期間保つのではなくて)。

高島屋ではけし餅をおすすめしましたが、羽田にはないだろうなあ・・。

 

外国人はお餅のあの食感が嫌いなのだと長らく思ってきました。

(冷めたじゃがいもを潰すとゴムのようになるから絶対ダメ!と教わってきました。でもその食感はちょっとお餅のように弾力がでるので、お餅好きの日本人的にはアリだけどな、と思っていたのです。つまりあの弾力が欧米人にはナシなのだろうと)

 

たんに、ガイドブックに書かれていたからちょっと試したいだけ、なのか。もしかすると、世界はもうお餅のおいしさに気づいていて、次なる日本の定番スイーツになるということでしょうか。(昔はあんこは絶対無理と言われてきましたが、最近は映画「あん」の影響もあり、どら焼きが人気に。大丈夫みたいです)

 

あのときパリでモシを食べてみるべきだった〜〜、と今頃悲しく思う、今日この頃です。