今日は食べ物の話しを少し離れ、日本のお能のことを。
この方、若干15歳(中学3年生)!
天才の誉高き能楽師、赤松裕一さんです。
http://www.u1nougaku.jp/?page_id=9
2歳で初舞台を踏み、来月には大槻文蔵さんの芸養子になられます。
私にはよくは分かりませんが、これはとんでもなくすごいことなのだそうです。
赤松裕一さんのファンクラブが発足することになり、その記念のパーティに寄せていただきました。
このお正月にあった舞台での「延命冠者」も素敵でしたが、「高砂」の一節を謡われるお声はそれはそれは威厳がありました。ぞくっとするくらい。
立食パーティの後、「仕事、仕事!」と呼ばれて行ってみると、体験用の能面が。
私もつけさせてもらいましたが、目と口の小さい丸い穴が3つあるだけで、むこうはよく見えません。壁から覗き見をしているようなレベルです。前に進むなんて、とんでもなく怖い感じ。これであの所作をされるのかと思うと、本当に驚くばかりです。
クラブの方々の願いは、この方を中心として、日本でお能がもっと身近な存在になるようにもり立てて行くこと。
ご本人の願いは、1つは能の世界で立派に大成すること。
もう一つは、いつかパリのオペラ座で舞うこと。
その時、シャガールの天井画の下、私もオペラ座でまた彼の「高砂」を聞くことができたら、どんなにか素晴らしいことでしょう。
たくさんの方が、若き才能を応援してくださいますように。