「木瓜牛奶はもう飲んだ?」

先日、とある友人にそう聞かれた。◯◯牛奶というのは、牛乳入りのドリンクのことで、私が愛してやまない仙草牛奶とか芒果牛奶とかいっぱいあるのだけれど、そもそも木瓜ってなんだっていう。まぁ言わずもがな、答えはパパイア。ということで、木瓜=パパイア、牛奶=牛乳で、パパイアミルク。

昨年から、年の半分は台湾で過ごしているのにも関わらず、存在さえも知らなかったことに驚かれたものの、「癖になるよ、美味しいから飲んでみて。」と。まぁ、マンゴーミルクも、イチゴミルクもあるんだから、パパイアミルクがあっても不思議じゃないんだけれど、パパイヤはレモンをかけて食べるのが鉄板だと信じてやまない私は、わざわざミルクとパパイア混ぜなくてもさぁ、とどうも乗り気でなく。 

がしかし。この日を境に、まぁ街中の木瓜牛奶という文字が目に入ること入ること。こんなにも木瓜牛奶のお店が多いことに、今までまるで気づかなかったのもおかしな話だけれど、認識一つで見える景色がこうまで変わるものかと思う。

 そこで別の友人達にもリサーチをかけてみたら、皆同じく、え、知らなかったの?美味しいのに、と目を丸くするばかり。甘いものが嫌いな友人もパパイアミルクなら飲むようで、好みは分かれるけど皆好きだよ、との話。

こうなると、食への執着がムクムクムクと膨れ上がる。そもそも、外れなく美味しいお店に連れて言ってくれるうまい物好きの友人達が、揃って美味しいというものを逃すなんて、そんな失態、食命の私としては絶対に許されない。

食べる機会を逸し続けていたチェーン系の牛丼に初挑戦した28歳の冬、吉野家、松屋、なか卯と数時間で三店ぶっ続けに食べ比べた私である。どうせだ、牛丼の時みたいに色々なお店をはしごしてみようじゃないか。ということで、友人の協力を得て、パパイアミルク飲み比べを決行することにした。


さて、記念すべき第1杯目となったHealthy cup。なった、と言うのも実はここ、偶然見つけたもので、店の前に並ぶフルーツのクオリティと、お店の方の佇まいに確信を得てトライしたのだけれど、大正解。初のパパイアミルクがここのでよかった!と思うほど、パパイアの独特な香りとミルクのバランスが絶妙。材料2つでこんなに美味しいものが作れるのか!と、台湾人の独創性に感動してしまった。


一杯30元とやたらと安いので、理由を聞いたら、開店したばかりなので、サービスです、とのお話。いやぁ、初っ端から引きがいいじゃないですか。


こちらはご紹介頂いた北回木瓜牛奶。氷抜きとお願いしたのだけれど、それでもスムージーに近い舌触り。こんなに暑いのに、常温飲む人なんてほとんどいないのだろう。勿論美味しいけれど、甘みが強い。冷たさのパンチといい、甘さといい、若い人が好きそうな味だなというのがおばさんの感想。現に若い人達で賑わう人気のあるお店だった。


ちなみに他にも色んなドリンクがあって、季節柄、西瓜牛奶を頼んでる人が多かったかな。ちなみにまだこれは私飲む勇気ありません。と言いつつ、飲まず嫌い食わず嫌いは嫌なので、いつかはトライしてみますが、西瓜と牛乳だよ?うーーーん、ちょっと厳しい。それにしても、一味一味吟味してると、どうにも目が上にいく。これどうにかなんないかと思うけれど、真剣にパパイアミルクと向き合っている証拠。


きました、真打ち。寧夏夜市のO'juice。好みの問題だけれど、私にとってはダントツ。もう一口飲んだ時からこの顔なので、お分りいただけるかと。一口目からパパイアの香りが強烈で、フルーツ感が一番強かった。にしても、これ芒果牛奶より癖があってハマりそう。


他にも緑豆牛奶とか色々あったので、リピート確定。次は何を飲もうかと今からワクワクする。なんにせよ、寧夏夜市のご飯はどれもこれも美味しい。紹介してくれた友人のチョイスが良いと言うのはあるものの、牡蠣のお好み焼きも、雞肉飯も、スイーツ類も、他の夜市と比べて全体的にレベルが高い。あくまでも私の主観ですが。今回はアヒルの頭と臭豆腐とか、若干癖のある系に挑戦。どれもこれもうまかった。今度まとめて寧夏夜市の記事書きます。


 木瓜牛奶を飲みながらふと思ったのだけれど、この間、バナナの売れ行きがあまりに悪すぎて、価格が大暴落しているという話を耳にした。ここのところ真夏日が続いているので、所謂瑞々しい旬のフルーツが売れるらしい。その額たるや相当なもので、食品大手が100トンを60円前後で買い取ったという。もはやここまで行くと、二束三文なんてレベルの話ではない。

気になって色々調べてみたら、パパイアも似たようなことが起こっていて、大量生産が過ぎるあまり、消費が追いつかず、価格が低迷。良い時で1キロ300円のバナナが、今では40円弱。国レベルにまで膨れ上がった果物問題を解決すべく、陸軍がバナナとパパイアを100箱単位で購入したというニュースも目にした。


 確かにここ最近の台北の天気は異常で、梅雨とは思えないほど雨が少ない。毎日かんかん照りで、12時過ぎると直射日光と照り返しで、焼き魚にでもなりそうな気分になる。

 天候だけに留まらず、果物大国だからこそ起こりうる問題は多々あるはずだけれど、南国フルーツ中毒の私としては、こうしたパパイアやバナナだけでなく、蓮霧とかグアバとか、南国特有の果物が国外でも当たり前のように食べられたらどれだけ嬉しいか。ドライフルーツだけでなく、木瓜牛奶のようなフルーツの加工品が、国外にもどんどん進出して、人気が出れば、台湾のフルーツ市場を多少たりとも救うことにはならないだろうか。知識不足で下手なことは言えないけれど、売り残ったフルーツたちの末路がいい形になって欲しいと、老婆心ながらに願うばかりである。


せっかくなのでコンビニの木瓜牛奶もトライ。思ったよりちゃんと美味しくて驚いたけれど、やっぱりフレッシュがね、一番です。

帰るまでにもう一度木瓜牛奶を飲みに行こうっと。