時系列があちこちしてしまってすみません

こちらの原田さんの続きです
原田さんは絶対に来ないだろうと思って誘ったバーベキューに「せっかくなので行かせていただきます」というまさかの返事をいただき、
バーベキューという名の原田さんはどういう人物なのかを先輩方が吟味する会が開かれました
車で先輩家族と一緒に、陽子さん宅へ向かっている途中
陽子さんから「原田さんがもう来た‼️‼️」とLINEがきました
到着すると、庭に本格的なバーベキューがセッティングされていて陽子さん家族と原田さんがヒョロっと立っていました
私「お久しぶりです、今日は急にお誘いしてしまって…」
原田さん「あ、いえ、はい、お久しぶりです…」
と、たどたどしく挨拶する2人を周りのみんなが興味深そうに見つめていました
そしてバーベキューに慣れている先輩と陽子さんの旦那さん2人がテキパキと準備してくれました
その中で、原田さんは何かしなければという感じでウロウロしていました
こういう場が絶対に苦手だろうに…

その姿を見て、頑張ってくれて良い人だな…と感じました
先輩方も、原田さんの不慣れなのに頑張っている姿や
話しかければ喋るところをとても評価したようで
途中で裏庭に連れて行かれ、「原田さん、どう?良い人そうだし、結婚に向いてると思う❗️」と説得されました
私「う〜〜ん、そうですよね。とても良い人ですよね…
でも、こんなに恋愛として好きじゃなくても結婚ってしても良いのでしょうか」
先輩「う〜〜〜ん、それは…
まぁね…確かに初めての結婚で恋愛全く抜きで…っていうのは難しいかもね…」
と、結論が出ず。
それからも原田さんとは喋る話題が見つからず、なかなか喋りかけれませんでしたが
誘っておきながらそれはダメだと思い「仕事はお忙しいですか?」と話しかけました
原田さん「まぁ、ほどほどです」
私「そうですか…
えっと、家業って具体的にどんな仕事をしてるんですか?」
原田さん「僕は◯◯をしています
本当はお客さんに営業かけたりした方がいいんでしょうけど…営業は苦手でして
」
」私「そうなんですね…
じゃあ営業は誰がしているんですか?」
原田さん「誰もしていません…
父親と弟はとても器用でパソコンも使えるので△△の業務を担当しています
僕は不器用なのでどちらもできません
」
」私「じゃあ原田さんは何ができるんですか?」
言ってハッとしました
とっさに出たけど、失礼な言葉だった





だって、全部できない、できない、できないって。
原田さん「さぁ…そうですね…考えてみたら得意なことはないのかも知れません。ハハハ…」
私「そうですか…ハハハ…」
チーン。
これをどう捉えるか。
得意なことが一つもないと言える、素直さを評価するべきか
諦めで生きているのでこれからも頑張ることなく生きていくつもりととるのか…
つづく
