20年前に当時34歳の独身女性と付き合い

 

始めた。彼女はまるで僕が「初めての男」の

 

ように接して、いつもどこか恋愛に不慣れで

 

フレッシュな空気感を漂わせ、悲しいければ

 

大粒の涙を流し、怒れば普通の恋人同士のよ

 

うに感情を素直に表に出した。ひょっとした

 

ら本当に処女だったのかも知れない。

状況によってお芝居ができるような器用さは

 

彼女にはなかったような気がする。

彼女にとって、例えそれが道ならぬ不倫の恋

 

であっても、恋は恋だったに違いない。

 

まるで僕の愛だけを求めるように「何か買っ

 

て欲しい」とか「旅行に連れて行って」とか

 

決して自分から言いだすような女性ではなか

 

った。そう言った事は、いつも僕の方から申

 

し出たものだ。僕がいくら気を遣っても何故

 

か彼女の心には響かなかった。

 

やがて訪れた「別れの時」、毅然としながら

 

も自然体で「もう二度と会いません」と告げ

 

られた。

 

女性は「別れ」を決断したときは「男がそれ

 

までイメージしてきた女の有り様から見事に

 

豹変するものだ」と、その時初めて知った。

 

女性を少し、あまく見ていた自分に恥じた。

 

 

よくコメント蘭に「もっと彼に我儘を言って

 

甘えたいのに言えない私がいる」と書かれて

 

来られる女性がいる。

 

自分に自信がないのか、我儘を言って嫌わら

 

れる恐怖心に囚われているのか。それは男性

 

が醸し出す空気感というか、疎外感がそうさ

 

せているのか。愛しい男に、気を遣い過ぎる

 

女性は哀しいものだ。でも、その女性も何か

 

を決断したときには豹変するのだろう。

 

 

平成生まれの今の彼女は、前出の昭和生まれ

 

の女性とは全く違う。

既婚者と思えない奔放さ、家庭という自分の

 

居場所がありながら、まるで「一人暮らし」

 

の女の佇まいを匂わせてながら僕との非日常

 

をエンジョイしている。

さらに驚かさせられるのは、まるで独身女性

 

のように我儘とタメ口の合わせ技で僕を翻弄

 

させ、大胆な性的要求をしてくることだ。

最近の女性は、豹変を遂げる器用さを自然に

 

身に付いているのか。近頃の若い男性は性的

 

行為に興味がなくなってきているのは、この

 

辺にあるのかも知れない。つまり女性の豹変

 

に男性の脳機能が追いついて行けなくなって

 

しまったのかも知れない。

今の彼女は「夫」の存在など微塵も感じさせ

 

ない技を身に付けている。どこまでが本心で

 

どころからがお芝居か、未だに見当が付かな

 

し、平気でバレバレの嘘もつく。そこを突け

 

ば逆ギレもする。

 

自分で言うのも変だが「これじゃ、生半可な

 

若い男では持て余すに違いない」と確信して

 

いる。夫とレスになるのも無理からぬことか

 

と、彼女の夫に同情を禁じえない。

 

 

全身に情熱的で一途な愛撫を受け、僕のもの

 

を体内に受け入れ、包み込みながらお互いの

 

汗と体液まみれになって、むさぶり合う。

そして、ラブホを出るときには、彼女の躰の

 

隅々に僕の愛撫の余韻と、残り香を感じなが

 

らも家路につく。帰りに姉の家に寄って僕が

 

銀座千疋屋で買ってもたせたフルーツゼリー

 

を姉の子供と楽しむ彼女の神経は僕には理解

 

できない。

もうそこには、古典的な欲情に溺れた不倫妻

 

の姿は消え失せ日常の中に生きる普通の既婚

 

女性に豹変している。


彼女との今日の逢瀬の為にどれだけ金と気を

 

遣い、妻に嘘をつきアリバイ作りに奔走した

 

ことか。僕の裏方作業等など、彼女には関係

 

ないのだ。僕は単なる彼女が己の性欲を満た

 

すための道具の過ぎない。

不倫を続ける僕にとって、彼女の道具に徹す

 

ることが、もっとも無難な男の立ち位置なの

 

かも知れない。

 

不倫をする独身女性と、W不倫が出来る既婚

 

女性には性格的にも人生観にも大きな違いが

 

あるに違いない。

 

もっと具体的に言えば、不倫するなら独身中

 

にして、素敵な紳士のお金で、己の軀を大人

 

の性の分かる女してもらい、ついでに高級店

 

での会食やプレゼント等で、自分を磨きたい

 

思っている。

 

こういう女性にがぎって、けっこう恋愛らし

 

い恋愛の経験がなく「この不倫が初めて」と

 

語る女性も少なくない。

 

心はいつも「今度いつ会えるのか、自分から

 

誘うべきか」とか、身も心も様々なものを引

 

きずって、会えない期間が長ければないほど

 

余計なことを連想し、時には、無性に腹が立

 

ってきたり後悔したり、訳もなく涙がでたり

 

そうかと思うと、女子会で「オヤジの加齢臭

 

って、マジ臭いよね」とか「あの体型ってさ

 

ヤバイよね」と、中高年を散々罵っているの

 

に一旦、おじさんの魅力にハマると「乙女」

 

に豹変する。ベットの上では、嫌いな加齢臭

 

に包まれ、その嫌いなオジさんに唾液まみれ

 

にされながら、夢中で昇り詰めようとする。

 

こっちこそ、マジッ、理解できない。


一方、ブログに寄せられたコメントを読んで

 

驚くのは、W不倫中の女性の方が、独身女性

 

より遥かに、純真無垢な気持ちで男と向き合

 

っていることだ。

 

既婚女性は、意外にも独身女性より「乙女」

 

だった。

 

相手の男の事だけ考えている暇などないはず

 

なのに。彼女達は家事は、家事でしっかりと

 

こなさなければいけない環境に置かれている

 

はずなのに、妻として母としてのすべきこと

 

を済ませば、しっかり乙女に豹変している。

 

この豹変はつくづく凄いと思う。

 

 

最近、妻に「嘘」をついて彼女に逢いに行く

 

のがなんとなく辛くなった。

 

嘘をつき、それを行動に移すことは、結構な

 

エネルギーを必要とするものだと、改めて感

 

じるようになった。

 

案外、男は己のエゴイズムの為に、嘘はつけ

 

るが、女性のように「豹変」はできない生き

 

物かも知れない。