最近、立て続けに、彼を傷つけることなく、ベストな「男との別れ方」について相談

 

がきたので、別れ方はともかく、「別離」について考えてみることにした。

 

 

やはり流れとしては「本当は別れたくなかった」状態を前提として考えてみることに

 

する。というのも、「心から別れたかった場合」は、悲しみというより、何事もなく

 

スムーズに別れられたという安堵感と、どっかで「喜び」が伴うので考察の必要など

 

ないからだ。

 

 

そこで別れたくなかった、相手が好きで愛していたけど、別れざるをえなかったよう

 

な場合。こういう時は、男と女とでは、どちらがより深く落ち込み、さらにどちらが

 

早く立ち直れるか。この点に関しては、かなりの個人差があるだろうし、別離に至る

 

までの経過によっても、大きな違いがある。

 

しかし、一般的に見て、こういう状態からの立ち直りは、女性の方が、やや早いかと

 

思われる。とは言っても、女性もかなり落ち込むことは確かである。実際、そういう

 

状態に直面した時、多くの女性は蒼ざめ、あるいは泣き続け、このままでは、もはや

 

立ち直れないかと、さらには、不倫ゆえに相談する相手もなく、「一人」苦しむこと

 

は容易に想像ができる。

 

だが、それからしばらく経ち、一ヶ月とか数ヶ月経つと、意外にさっぱりと立ち直っ

 

ていることも珍しくない。

 

事実、10年近く付き合ったあげく、なんとも劇的に別れた「前の彼女」も数ヶ月し

 

て「御社が、米国から輸入している機械を弊社でも設置したいので来社願いますか」

 

と、まるで二人の間に何も無かったかの様に、さっぱりとした声で電話があった。

 

こっちは未だに「別離」の痛手から立ち直ってもいないのにだ。

 

 

もちろん、さっぱりと言っても、それは見かけだけで、本人の心の中では、まだまだ

 

様々な辛さや悲しみなどで苦しんでいるのかも知れないが。しかし、それから、一年

 

から二年も経つと、女性の多くは過去のことは忘れ、新しい生活に馴染んでいくよう

 

で、実際、その彼女も転職先のバツイチ社長といい仲になったようだ。

 

 

たとえ不倫とは言え、女性から突然、別離を余儀なくされた男の受け止め方は、女性

 

のそれに比べて、いささか重いというか、深いと言っていいだろう。

 

その理由として、先ず考えられるのは、男性のプライドの高さにある。概ね、男性は

 

女性に比べてプライドが高く、女性が自分の許から去って行こうとしていることには

 

なかなか気が付かないことが多い。

 

「男性の思い上がりよ」と言われてしまえば、それまでだが、それには、それなりの

 

理由があるのだ。

 

女性は好きな人ができると、人が変わったようになる。あっという間に何から何まで

 

惚れた男性に合わせ変わってしまう。好きな人ができたら、すべてを忘れて其処へ

 

飛び込んでいく「その人の為なら自分を捨てられるのが、女心というものだ」という

 

正しいかどうかは別として、ある程度経験を積んだ男性にはそんな思い込みがある。

 

「女は男次第よ」的な女心の有り様が、男性からしてみるとプライドをくすぐり女性

 

の可愛いところなのである。

 

 

このような「男の思い込み」の中で、突然女性に去られると、男性は、女性が考える

 

以上に傷つき、自尊心が音を立てて崩れ、さらに性的な喪失感に地獄を見る。

 

勿論、そういう精神的な混乱状態を、別離を突きつけた女性には無論、周囲の人々に

 

も、真っ当な男性は、あからさまに示すことはないが、心の内側では大きくへこたれ

 

てしまう。また、男性には困ったことに、女性と違って「気分転換」をする機会が

 

極めて少ないのに加えて、下手くそなのだ。

 

 

その点、女性は子供の世話しているかと思うと掃除を始め、洗濯。そして次には食事

 

を作りだす。ここで改めて思い出されるのは、女性の頭に切り替えの早さである。

 

女性の動きを見ていると、一つのことをしているようで、次の瞬間、まったく別の事

 

に熱中していることがある。女性のまわりには様々な雑事が生じることから、別離に

 

に対しても、いつまでもその「一事」だけに留まって居られない。

 

つまり、日常の雑事がある意味で「女性の気持ち」の切り替えを容易にしているので

 

はないだろうか。

 

いっときの悲しみや切なさにとりつかれても、やがてそれを払い捨て、新しい人生の

 

第一歩へと踏み出していく。この男と女の、見た目とは異なる強さと弱さ。そういう

 

意味で、世間が言うように、女性は確かに「したたかな現実主義者」とも言える。

 

 

幸か不幸か、男性には日常生活上の変化が殆どなく、一つの事をしていると、ひたす

 

ら「そのこと」に没頭してしまう。これは、これで仕事をする場合には好ましいこと

 

ではあるが、嫌なことや不快なことが舞い込んだ時には、気分転換をやりにくい体質

 

だけに、精神的負担が大きくなる。それだけに「一つの思い」、愛しい女性に、突然

 

去られた、淋しさ、口惜しさ、喪失感は、常に重く「男心」にのしかかり続けること

 

になる。

 

 

さらにいまひとつ問題なのは、男性は意外に過去のことを忘れず、過ぎたことに執着

 

する性質があるという事実だ。50歳を過ぎた辺りからその傾向は強くなる。例えば

 

「愛しい女性」からもらったネクタイなどのプレゼント類、メールの心に残った一文

 

一緒に自撮りした写真などを、いかにも大切そうに隠し保存している。

 

勿論、彼女との様々な思い出、交わした言葉、そして無言で感じた彼女の辛い気持ち

 

の重さ、全て鮮明に覚えている。こうした思い出にこだわる。

 

このような執着する傾向は、「予期せぬ突然の別離」の時に顕著に表れ、過去を容易

 

に捨て切れない。

 

 

うがった見方をすれば、それだけ男性は女性に甘えているのかも知れない。男性は

 

不倫の裏側に潜む女性の「切なさ」というものを知らない。「逢いたくないの」と

 

言われると、すぐ「では、僕のことを嫌いになったのか」と問いかける。ものごとの

 

考え方が、事「男と女」に関しては短絡すぎるのだ。

 

女性の言葉のなかには、飛んでいる部分がいくつもある。途中の考え、迷った部分が

 

抜け落ちて「初め」と「終わり」だけが、表に出る。大方の男性はそこだけつないで

 

「君のことが、わからなくなった」と嘆く。

 

しかし、わからないのは、むしろ男性の方である。「男ごころ」の弱さは、きっと

 

女性の表に出た「言葉」だけで「男と女のこと」を判断してしまうところに起因して

 

いるに違いない。

 

 

 

 

追記:前のベージに「10年近く付き合って、突然別れを告げられた女性」との

   エピソード(二年前の記事・卑怯者)を上げておきました。

 

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