男の嘘

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この恋で、女を美しくするものは「緊迫感」しかない。緊迫感の漂う美しさをもつ

 

女には、どこか鬼気迫るものを男は感じるものだ。

 

この緊迫感が薄れると、それは馴れ合いとなって、女は新鮮な輝きを失い、清涼感も

 

希薄になり、互いの緊迫感の相乗効果で成り立っていた関係は、あっと言う間に崩壊

 

してしまう。そんな時、男は嘘をつき始める。

 

 

この恋で男が一番忌み嫌うのは「馴れ合い」だ。馴れ合いが進むと、装いも、会話も

 

立ち振る舞いも含めて、その女として「佇まい」が劣化するからだ。

 

佇まいの劣化した女ほど、自虐的になり、せつなくて、悲しくて苦しいだけの泥沼の

 

一人芝居を演じることになり、男は「他の新鮮な女」の元へ去っていく原因をつくる

 

ことになる。

 

 

男には、この種の浮気心は絶えずある。特定の付き合っている女がいながら、もう一

 

方で、より新鮮な女に憧れる。事情さえ許せば、そのまま別の女へのめり込むことも

 

ある。男は、女が想い描く以上に、誠に節操もなく、不埒な生き物で、あっちこっち

 

飛び歩く。花を求めて空中を飛びまわる蝶々のような、あての無さだが、考えてみる

 

と、これこそが男の業そんものであり、それが「男の嘘」を生み出す原点でもある。

 

 

緊迫感のある女には、こっそり逢瀬を重ねることに罪悪感などない。何故なら、妻の

 

座を奪う気など「さらさら」ないし、妻と張り合う気持ちすら持ち合わせていない。

 

いつか賞味期限が切れて、別れることを「あ・うん」の呼吸で、わきまえているから

 

である。

 

もともと妻と自分とはその男と絡む「舞台」がまったく違うと意識しているからだ。

 

そのくらいの、ある意味「冷めた感覚」を胸に秘めているからこそ、不倫で起こ得る

 

様々な理不尽さなど気にせず、この恋に手放して酔えるのだし、真っ当な男はそんな

 

女に魅力を感じる。なぜなら、この緊迫感のある女は、「男の嘘」には無頓着に思え

 

るからだ。男が嘘などつく必要のない「舞台」に常に居てくてるからだ。

 

 

そもそも、真っ当な男のつく嘘は、決して「悪意」だどなく、己の業を隠すための

 

極めて脆弱で、貧弱なたったひとつ武器であり、手段にすぎないのだ。

 

 

この恋で、男は必ず嘘つく。「男の嘘」は、せっかくふたりの時間を「自分の家庭の

 

こと」で台無しにしてしまうことを、女に対して申し訳なく思っているからこそ嘘を

 

つきざるを得ない。

 

ふたりで過ごしている時に、男の携帯が鳴る。男がすかざす席を外す。それが仕事の

 

連絡なのか、友人からなのか、妻からなのか、その表情と口調で、「勘のいい女」は

 

だいだい、察しがつく。でも、緊迫感を常に肌で感じ取っている女は、野暮な質問は

 

しない。鈍感なふりができる。

 

緊迫感をうしなった、或いは、もともと稚拙な女は、こういう男の嘘にとても敏感で

 

ある。他のことには鈍感なくせに、こういうことにだけは、明晰すぎる目をもって

 

その嘘を暴こうとする。

 

 

男と女の嘘の質の違いは、 男のは相手の女性を余計なストレスから守るための嘘だ。

 

言わば、優しい嘘だ。女は男からの要求を断ったり、嫌いな人から遠ざかろうとする

 

時など言い訳のために嘘をつきやすい。そういう意味では、女のつく嘘の方が酷だ。 

 

女の嘘は、偽情報の中に真実を混ぜてくるからタチが悪い。 男の目を真っ直ぐ見て

 

上手に嘘をつく。

 

逆に真っ当な男は、嘘をつくのが下手で、精神的には、概ね「小心者」であることが

 

多く、比較的簡単に、不安や動揺が顔や体に現れて、隠し事や秘密がバレてしまう。

 

 

女はスマホのアプリを同時に機能的に活用できることからも、容易に想像つくように

 

コミュニケーション能力は、 女の脳の方が多角的で優れている。

 

 女がピーンときて「何か怪しい」「変な気がする」という違和感は当たっていること

 

が多い。俗に言う「女の勘」だ。

 

この女の勘と呼ばれる第六感、直感が冴えていて鋭い。 特に不倫の場合では、嗅覚で

 

女の匂いや違和感を察知する能力で男を追い込むが、これは、この恋では、かえって

 

「仇(あだ)」になる場合が多い。

 

女は、男の些細なしぐさや態度、言動に表れる変化も見逃さず、男の様子がおかしい

 

と直感すると、ちょっと鎌をかけてみたり、友達に相談しがちだ。だが、それ絶対に

 

してはいけない。男の嘘には「悪意」などないからだ。

 

己の、しでかしてしまったことで、好きな女を傷つけまいと「無い知恵」を絞ってい

 

るだけなのである。

 

 

女から見て正直なところ、嘘か、本当か判別不能な事が様々にあるので、 できるだけ

 

付き合っている「男」を信じて、見守ってあげるのが大人の女の対応だと思う。

 

「 疑い続けること」は長期的に見て必ず関係悪化に繋がり、ろくな結果は生まない。

 

 

 人間は、一度ある感情が芽生えると、その気持ちを際限なく妄想し、拡大し、さらに

 

深刻にしてしまう心理がある。それは、不倫という危うい環境のなかでは、 好き嫌い

 

信頼や信用、嫉妬や疑心暗鬼、不信感の気持を、直撃するのでまずい。

 

 

男も中高年になれば「嘘は、嘘でしょ!」って言えるほど、正義感もエネルギーも希

 

薄くなる。その分、己の女につく嘘にも「寛容」になる。世の中がきれいだと信じて

 

たのも遠い昔のことであり、自分自身も仕事や社会生活のなかで散々嘘をついてきて

 

自分も嘘つくし、他人も平気で嘘をつくことを散々体験したきたので、人間は、嘘を

 

つく生き物だと知っている。

 

平気で男は嘘がつける。だから、ひとつの嘘を追求すると、また男は嘘をつく。嘘が

 

嘘を呼んでキリがない。

 

重要なのは、どこまで嘘を許せるかどうか、実はそこなのだ。その許容範囲は男への

 

信頼度と、女の度量の大きさで決まるのではないだろうか。つまり、追求していい嘘

 

と、追求などしても意味のない嘘があること知った上で、女は騙されたふりをする。

 

それが、男の稚拙でバレバレの優しい嘘へのお返しだ、と思うことなのだ。

 

     

     

     

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