ジュリー | What a wonderful world

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僕らから上の世代のスーパースターと言えば、間違いなくジュリーだろう。

勝手にしやがれ、サムライ、カサブランカ・ダンディー、抱きしめたい、時の過ぎゆくままに…。
格好いい阿久悠の詞と、うねりのある井上尭之バンドのサウンドが、中性的で妖しい魅力のジュリーと溶け合って、神々しい程の煌めきを放っていたのを覚えている。

最近のドタキャン騒ぎで、変な注目をされているが、言動の端々にまだまだ尖ったものが感じられると、ファンとしては嬉しくなるのを禁じ得ない。

反原発や反戦の姿勢もロック。今の時代こそ、こういった反骨精神の歌手がいても良い筈だが、目立ったところでは長渕剛さんぐらいか。

しかし、ジュリーほどの魅力を放った歌手が、ジュリー以外でかつて日本にいただろうか? 未だに現れてないんじゃないの?

ワイドショーでこれ見よがしに叩いているコメンテーター達。スーパーアリーナを満杯にするという新たな目標が出来たとジュリーが語ったそうだが、そんな彼を高齢者扱いした挙げ句、高齢者にも目標や希望が必要だから、新たな目標発言も理解できると言う、上から目線のコメント…。

これには久々に腹が立った。
年齢は70歳かもしれないが、間違いなくスーパースターで現役のロッカー。長く日本の音楽界を牽引した功労者でもある。
リスペクトの欠片もないようなコメントは悲しい。