空港までバス移動にしたことに安堵し、妻の車で駅に向かう。
乗車中は景色の流れに目が回り、若干気分が悪い。大丈夫か、これ?
空港での仕事は海外出張者達のお見送り。
皆、不安げな面持ちだ。出張は2週間の行程だが、翌週の旅程は全くの白紙状態だし、無理もないか。早く確定してあげなくちゃね。
出国審査直前まで同行してあげたいが、立っているとふらつくし、11時の受付までに、自宅近くの市民病院まで戻りたいので、気忙しい。
激励の一言を一同にということで、喋らせてもらったが、声を大きく張ると、頭の中で声がハウリングする。上気してしまい、上手く平静を保てない。
やっとこさ見送って市民病院到着。
先に妻に受付を終えてもらっておいたお陰で、時間を過ぎていたが無事診察開始。
30代後半の男性医師に、昨日の診察内容と紹介状、MRIの受診希望を伝える。聴力検査を行い説明を受ける。
「んー、確かに全体的に左耳の聴力低下があるけど…。1000Hzの聞こえは確かに他の周波数帯より悪いけど、昨日の聴力検査に比べると、そんなにはっきり落ち込んでいる訳でもないんだよね。1000Hzの聴力低下は教科書どおりなら脳腫瘍を疑うんだけど。まあ、念のためMRIやっておきますか。」
言外にそこまでやらんでも、という感じはあったものの、こちらとしては心配なこともあり、お願いをして、翌週火曜のMRIと先生からの説明を受けることに決まった。