年末、風邪をひいた。
平熱からいきなりの38℃、39℃だったから、自分では絶対にインフルエンザだと思っていた。
かかりつけの発熱外来を受診したかったが、あいにく病院はもう休みに入っていた。
近隣で唯一空いていたのが、あんまり評判のよろしくない某個人医院である。
評判のよろしくなさの方向性というのがまたよろしくなくて、たとえば「先生がキツイ」とか「すごく待たされる」とかならまったく問題ない。
対して、この医院の評判というのが以下の通りであった。
「先生もスタッフもみんな優しくてすっごく雰囲気は良いけれど、とにかく医師の見立てが悪い。おかげで患者は少なくいつもガラガラ、待ち時間ゼロ。」
端的に言うと、「ヤブ」という噂が立っている医院である。
病院として「見立てが悪い」というのは致命的だが、私はそれでも良いと思った。
だって十中八九、いや、99,9%、私はインフル!(またはコロナ!)
検査を受けて、それ用の薬さえもらえれば良いのだ。
そのためだけに、この評判のよろしくない医院 (以下、ヨロシクナ医)のところへ私は行くことにした。
ヨロシクナ医へは事前に電話して行った。
なんせ発熱しているので堂々と建物へ入れまいと思っていたが無問題、そのまま普通に受け付けに来て良いですよ、と。
電話口のお姉さんの話し方がめちゃくちゃ優しい。
そして向かった病院現地でも優しかった。
なんと、
完全初診なのに問診票が無かったのだ。
人生初の事態である。
きっと体が苦しい患者への配慮…
っていやいやいや、
多分違いますよね?
念のため受付でお薬手帳を渡してはいた。
それと保険証との2つだけで、私の名前から通院状況から服薬中の薬から本日の受診内容まですべてを把握すると?無理じゃないか!?
でも、かまわない。
何度も言うが、
私は検査して薬をもらうだけなのだから。
さて、ノー待ち時間で診察室に通された。
これまたとっても穏やかそうな、男性医師の登場である。
お世話になります!!
0.1秒光の速度で喉の奥を見られ、ついに検査用の綿棒を鼻につっこまれた。
よーしこれで20分もすればインフルまたはコロナと分かり、私は何らかの特効薬めいたものをゲット!
と思いきや、まさかの
全
陰
性。
うそでしょ!?
というのが顔に出ていたらしい。
「インフルじゃなくて残念そうだね」って先生に笑われてしまった。
なんだ先生…見立て抜群だなその通りだよ…お薬もらったら終わりだと思ってたんだよ…
症状は高熱と全身のダルさのみだった。くしゃみもせきも鼻水も無い。
だからだろうか、 首の節を触られることもなければ、聴診器すら一度もあてられることはなく、「風邪でしょう、念のため抗生剤出しとくね」 と30秒で終わった。
私にはぜんそくの持病があり、毎日の吸入薬が欠かせないわけだが、ぜんそく患者の風邪でまさか聴診器を使われないとは…
肺の音を聞かれても良いように背中のカイロ剥がして来たのに無駄だったか…
私の知らない専門的な事情があった可能性はある。
が、それにしても、過去に受診した他の病院との診察内容に差がありすぎて驚いた。
院内処方された抗生剤も本当に飲まなきゃいけないんでしょうか…?
私副作用が強く出るために飲めない抗生剤があるんですけど、お薬手帳の該当項目ご確認いただけましたか…?
って、折角病院まで来たのに不安だけが残り何も信じられない、これは完全に初動ミスである。
というのも、この翌日が実は、いつものかかりつけ医が休日当番医で開くことが後に分かったのだ。
だからちょっと早めに年末休みに入ってたのか!
完全に確認不足だった。
焦ってヨロシクナ医へなど行かず、あと一日耐えてかかりつけへ行くべきだったのではないかと。
素人が自分でインフルと決めつけるからこんなことに…
高熱であまりに体が辛く、頭も飛んでいたせいか、ただでさえ飲みたくなかった抗生剤を、誤って一度に倍量飲むという笑えないミスも自宅で犯してしまった。
ぎゃあああ! っと一人大パニック。
風邪ごときでな。
熱は、ちょうど4日目に下がった。
慌てた自分が滑稽で、 これはブログに書くしかないと思った。記憶の新しい内に勢いで記した次第である。
昨年少し戻ってきたかにみえた私の体力は再びゼロとなり、風呂に入れないままの体で年を越した。
※風邪ひきました日記は以上です。最後までスクロールしてくださった優しい皆様ありがとうございました。
※アルコールフリーの、水のいらないシャンプー。頭皮弱めの私みたいな人に良いかもしれないと狙ってるやつですがまだ買ってません。
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