お洒落な店構えのセレクトショップを見つけ、ふらっと立ち寄った。
お洒落な服や靴やバッグが売られていた。
お洒落なデニムを見つけたので試着してみようと思ったら、試着室にデカデカと書いてあった。
「ご試着の際はスタッフにお声がけください」
あたりを見回したがスタッフがいない。
レジの人が一人いるだけだ。
そのレジスタッフも、列に並ぶ客をさばくのに手一杯というという感じで、とてもじゃないけど横から声をかけられる雰囲気ではなかった。
じゃあ試着の声掛けのためだけに私がレジの列へ並ぶかといえば、そこまでするほどでもない。
物欲しそうな目でアピールしながらレジ周りをうろうろっとしてみたけれど、レジが空く様子も無いので、試着を諦めそのまま家に帰った。
冷やかしで試着するんじゃない、私は、買おうかなという気持ちだった。
手持ちのデニムが十年以上前の古いシルエットだから、店で手に取った物が体に合えば買い換えようかなと思っていた。
でも、試着のためだけにスタッフを待つというのが、ちょっと面倒臭くなってしまった。小学生の息子の帰宅時間も迫り、気が急いていたのだ。
こういうとき、「お金使わなくてよかったじゃん」と思うことも多いけど、「折角の購入機会を失った」と、残念な気持ちになることもある。
もしあれを買っていたら、私だってちったぁお洒落になれたかもしれないじゃないかと。
店側だって、試着前の声掛けを必須にしたせいで、私という購入(するかもしれない)客を逃した(かもしれない)。 渦巻く無限の可能性が全て消滅…
「試着前の一声」、少なくともこの店では、誰も喜ばない仕組みではないかという気がするが、きっと万引き対策だろう。
スタッフの数の割に広い、死角の多い店だったし、アクセサリーなんかもあったから、万引きにずっと悩まされているのかもしれない。
万引きする人さえいなければ、この日私もスムーズに、お洒落なデニムを試着して、買って、履いて、最後お洒落な人になれたかもしれないのに。
万引きって、店だけじゃない、客にとっても本当に迷惑な犯罪だ。つくづく腹が立ってしまう。
※ママ友に褒められたスカートです。シルエットがお姫様みたいで可愛いんだよ!
…39歳のお姫様だって…?
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