通訳案内士の勉強会、重森千青先生の庭園講座。
大人気で大型バスは満員。忙しいガイドさんたち大集合でした。丸ビル前は大賑わい。
先輩ガイドさんや、以前の講座でご一緒したお仲間と再会できて嬉しい😃
大型バスに乗り込み、Tomoさんの楽しい話を聞きながら文京区東大横を通り過ぎて、六義園へ。
先生はこの地域の出身だそうです懐かしいお話もされていました。
説明を加筆します。→六義園は五代将軍 徳川家康綱吉の信任が厚かった川越藩主 柳澤吉保が、1702年に築園した和歌の趣味を基調とする 回遊式築山泉水の大名庭園。和歌ノ浦ノ景色や、和歌に詠まれた名勝、中国の景観が八十八境として映し出されている。1878年岩崎彌太郎の別邸となった。
今日の最初はコレ。竹垣。地面に近い側の元口。上の方の末口。必ずこの向きに使わなければならない!!!庭師の試験でも、これを間違えると一髪アウト!だそうです!
六義園といえば、コレ。枝垂れ桜。ソメイヨシノの寿命は70年前後。山桜系の方が寿命が長い。(300年)
でも弘前には長寿の桜(150年)があるそうで、年間の気温も関係あるのか?!と。
剪定する時、どちらの枝を残すか?!も教えて下さいました。フンワリと枝垂れるように。春が楽しみ。
いよいよ 池泉式回遊庭園。目の前に中之島。右側に橋(田嶋橋),橋の高さがあり、船が通れる高さ。
護岸に注目。木組みの木杭護岸。石より木の寿命が短いので、マメなメンテナンスが必要。
そして解説は、石!ちょっと変わった石が選ばれている。その奥には立ち上がった石。滝?!
蓬莱島。神仙思想を主題とした石組の一種。さらに面白いアーチ状の石。
石が大好物だった岩崎彌太郎の時代に加えられた可能性もある。コレがある?無し?とイメージして見比べてみては?と。
滝見茶屋。
池の周りを周り赤松の木肌を観察したり、ハゼの木が、秋に真っ先に紅葉する事を教えてもらったりしながら藤代峠へ。標高35メートル。
池に船を浮かべて船から庭の景色を楽しんだと考えられて、さらに低い目線から見上げると、この山も更に大きく客人の目に映っていたでしょう。
藤代峠から先は、渡月橋を渡り、大急ぎで入り口に戻り終了。(今回は、つつじ茶屋とかは、時間ノ関係で行けませんでした。)次のお庭 旧古河庭園へ。
旧古河庭園は、洋風庭園と和風庭園。古川財閥のお屋敷だった。
洋館と洋の庭園は、ジョサイヤ・コンドル。洋館の一階はおもてなしの洋室ばかり。2階は廊下は洋風で扉を開くと和室!古河家の皆様が寛ぐお部屋は和室になっている。(TV新美の巨人 の録画で、つい最近見なので、良かった)
フランス式成型庭園のバラ園。秋に向けてお手入れ中。洋館は外壁をメンテナンス中。(外壁は真鶴の新小松石 安山岩)
一段下がった和のお庭は七代目小川治兵衛が作庭。小川治兵衛は、そういう臨機応変さも持ち合わせていたそう。また、大変訓練されたプロ職人を大勢の持っており、さらに精鋭の下請け職人も抱えていたそう!
洋館の玄関の外側に置かれた佐渡の赤石。芝生の縁取りのようにヒマラヤ杉。
階段を下ると、低いところに日本庭園。境目は、富士の溶岩。「黒ぼく」と先生は言っていた。溶岩由来の黒い土。
京都ではなく、関東の庭を作るのに、小川治兵衛は、積極的に溶岩や、関東の石を使ったそう。
いきなり山が作ってあり、渓谷を思わせる枯滝もある。耳を澄ますと水の音。対岸にリアルの滝があり、その音が聞こえてくる。
大きな石を切って橋に。石燈籠の州浜。紅葉や、ハゼ。紅葉の時に訪れたい。
有名な 崩石積。様々な石を組み合わせてある。この上の木が大きくなりすぎてる。と先生は心配してされていました。石に、亀甲模様。
美しい滝。岩を伝う落ち方でなくて、離れ落ち。
上部は枕木のような木が渡してあるそう。
滝の落ち方も11種類あるそう。
この上部の滝は、岩にぶつかり伝え落ちになっている。言われて見ると、滝も色々。それぞれに風情があります。
庭は、自然の美しい景色に想いを馳せて作る、と。そっくり似せるのでなく、思いを馳せて作るのが良い、と。
茶室、滝の上に洋館。これは書庫。耐震性の問題で非公開だけど、葛西萬司建築。この壁の作りが「目地が十字にならない」と。ヘェ〜!(葛西萬司は、辰野金吾と共に岩手銀行(旧盛岡銀行)赤煉瓦館.を建築家した人。コレ、東京駅のそっくりさんだった)
この後は、お茶室の上の場所へ。滝の上部になるそう。冬になりある程度.草が枯れると、どのように水が流れているか見えてくるそうです。
気に入ったお庭は季節や変えて、訪れると良いとのこと。
午前中のお庭の実地研修は終わり。京橋付近でバスを降りて、ガイド仲間と昼食。美味しい餃子をいただき、疲労回復!
でも、午後の講義で、うとうとしてしまいました。午後の講義も16時15分まで。参加のガイドさんからの質問に先生が答えてくださるのも、良かったです。
素晴らしい研修をありがとうございました。
会の後、私は新幹線で清水に移動。打ち合わせも間に合いました。