腐女子妄想 夢小説 アルカディア~理想の世界~ -2ページ目

腐女子妄想 夢小説 アルカディア~理想の世界~

このブログはテニスの王子様中心の夢小説を書いてます。
底辺なので誤字、脱字、不自然な表現などがあればどんどん言ってくださいね。主は詠魅唄舞歌(よみうた まいか)と申します。
気軽に舞歌と呼んでくださいね。
アメ申、メッセ大歓迎なので!よろしくお願いします!!



柳目線・・・


それは俺が中学二年の時だった。
その時から俺は夜雲に心惹かれていて中二の夏休み前に俺から告白した。

その時は俺もまだまだ子供で、
彼女が裏でどんな状況かなんて知りもしなかったし、
付き合えたことへのうれしさで現実をしっかり見ることができなくなっていた。


夜雲は相当モテるし人柄も頭もなんでもいい。
まるで聖者さまのように完璧である反面、
人とかかわることがどうも苦手なのだ。

それがわかったのは中三になってからのとある事件がきっかけだった。


放課後、それぞれの部活が終わったら悠奈の教室で待ち合わせをすることになっていたので、
俺は部活が終わると少し小走りで夜雲の教室へ向かった。


女子「いいよね。悠奈って。
聖者さまみたいに座ってるだけで人気あるんだもん。」

女子「そうだよね。今まで何人の男を私たちから奪ってきたか自分で数えたことあるのかな?」

俺は悠奈のクラスに来て愕然とした。

この間夜雲と親しげにはなしていた女子たち、が夜雲がいないことをいいことに、
永遠と彼女の悪口を言い続けていた。
俺は扉の陰に隠れてずっとその言葉を聞いていた。

『死ね』

『あんなぶりっ子のどこが可愛いのか・・・』

『最近調子のって柳君と付き合いだしたらしいよ。』

えぇーうそー?、と俺の名前を出した途端騒ぎ始めた女子たち。
そして、

女子「これはあれだね。しめる必要があるね。」

と一人の女子が言い出したところで俺の我慢は限界だった。
怒りでわなわなと体が震えていざ教室に入ろうとしたときに、
ふと俺の左手をつかまれた。

驚いて振り向くと、
そこにはいつもの気品がなく下を向いて小刻みに震えている悠奈の姿だった。

そして小さな声で、

悠奈「お願い・・・やめて。」

と力なく途絶えそうな声で悠奈がささやいた。

俺は何も知らなかった。
俺だって多少はいじめがあるだろうことは覚悟していたし、
悠奈の知らないところでいじめを企てている連中はいくつもつぶしてきた。


なのに・・・・
悠奈が『親友なんだよ!』と嬉しそうに紹介してくれてた女子たちに
軒並み裏切られていたなんて。
そして気づいていたのに俺に心配かけまいとみて見ぬふりをしていたなんて。

俺は何も知らなかった!!!!!!!


悠奈は俺の手を離すと

『ごめんね・・・。蓮二は悪くないから。』

とつぶやいて走り出した。

すぐさま追いかけて屋上階段まで追いつめた。
悠奈は相変わらず下を向いたままで一向にしゃべろうとしない。

しばらく沈黙が続き口を開いたのは悠奈だった。

悠奈「蓮二が影で守ってくれてたのは全部知ってる。
迷惑かけてごめんね。」

・・・知らないと思っていたのは俺だけだったのか。

柳「迷惑なわけがないだろう?俺が悠奈を守ることは当然だろ!」

悠奈「フフッ・・・さすが蓮二。」

さっきの女子のことをさも知らなかったように明るいトーンで話す悠奈。

なんで、なんでなんだよ!!!!!

柳「なんで辛いのに辛くないふりをするんだ!!!!」

俺は悠奈の肩をつかみ強く握った。

悠奈「じゃあ聞くけど・・・。」

明るいトーンから一転して、
今まで聞いたことないような冷たく刺さるような声で悠奈は言った。

~To be continue~

はい。悠奈と柳の過去編です。
悠奈がいったい何を言ったのか気になるところです。
まぁとりあえず、過去に二人は付き合っていたんですね。

次回に続きます