7.人生を潤わせ、中年期にこそ沁みる身近な文化・芸術について(令和5年2月定例議会)
文化活動や作品の発表機会等の拡充について
Q. 第25回文京区政に関する世論調査によれば、今後参加してみたいと思う地域の活動は「文化・芸術活動」が26.2%と最も多く、区民の地域デビューのきっかけとして、文化・芸術事業の充実が求められていることがわかる。
特に、要望の多い文化活動・作品の発表機会・スペースの拡充を一層図っていくべきと考えるが、見解を伺う。
A.区では、アカデミー推進計画の基本方針に「だれもが文化芸術活動を楽しむことができる機会の創出」を定めている。
各種伝統芸能や合唱に親しむ区民の発表会、書道や絵画等の作品を展示する文化祭を毎年開催しているほか、公益財団法人文京アカデミーにおいても、区民参加事業としてオペラや演劇の講習及び公演を実施するとともに、歌壇・俳壇事業や中学生俳句大会なども行い、区民の文化芸術活動を発表する場の提供に努めている。
今後も周知等に力を入れるとともに、さらに幅広い年代の多くの方に文化芸術活動に参加していただけるよう工夫していく。
今後の文化財等の活用方針について
Q.2019年文化財保護法改正、2022年博物館法改正により、文化財の観光等への活用がしやすくなっている。
区の文化財の展示などを増やし、歴史や文化を発信することは、区民のシビックプライドを醸成することにもつながる。
今後の文化財等の活用について、方針を伺う。
A.文化財保護法の改正等を受け、文化財をまちづくりに活かしつつ、その継承・活用に取り組んでいくことが重要と認識しており、区では、アカデミー推進計画の基本方針に、「地域の資源を活かしたまちづくりの推進」を定め、文化財の活用を進めている。
これまで、区は、「東京文化財ウィーク」に合わせた指定文化財公開事業や文化財講演会、考古学教室開催時の埋蔵文化財展示、旧伊勢屋質店の活用事業等を行うほか、国指定・登録及び都指定の文化財等と連携した各種事業を行ってきた。
来年度については、全国藩校サミット文京大会の開催を踏まえ、於大の方の墓など、徳川家ゆかりの文化財等を巡る事業等も検討していく。
今後も、区にゆかりのある文化資源の有効活用を行うため、区内外の様々な機関や主体と連携を図り発信する。