⑦令和3年度決算総括質問-歳出について(ⅴ)区民費・資源環境費(目的別) | 上田ゆきこのブログ

⑦令和3年度決算総括質問-歳出について(ⅴ)区民費・資源環境費(目的別)

○オリンピック・パラリンピックのレガシーとしての難民支援に向けた今後の展望について

 

令和3年度は1年越しのオリンピック・パラリンピックが行われた。

 

2020大会にあたって、東京都は、「先進国として、オリンピックの成功以上に、パラリンピックの成功が重要」「オリンピックはスポーツの祭典であるだけでなく、文化の祭典である」とし、アールブリュット拠点整備等を行ってきたが、都民にはなかなか浸透しなかった。

 

文京区はパラリンピック難民選手団のホストタウンとして、様々な事業を実施したが、まだまだ難民への理解が広がっているとは言えない状況。

 

オリパラレガシーとしての区の難民支援の今後の展望を伺う。

 

さらに難民パラアスリートの交流などだけではなく、広く難民アーティストとの交流も視野に入れてはどうか。

 

A(アカデミー推進部長)

 

昨年度は、パラリンピック難民選手団と区 立小学校に通う子どもたちによるオンラインでの交流や、区内施設において、青い紙ひこう きにメッセージを書いて選手団に送る応援イベントを実施した。

 

また、本年6月には、区立小学校にパラリンピック難民選手を招いて、昨年実現できなかった児童との対面による交流会を行い、難民問題や障害者スポーツへの理解を一層深めることができた。

 

今後も引き続き東京2020大会のレガシーとして、年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが共にスポーツを楽しむことができるよう、障害者スポーツの普及啓発や国際 理解を促進する取組を進めていく。

 

なお、今後、区の難民支援を所管する総務部とも連携し、難民アーティストとの交流についても検討していく。

 

 

文京区版アール・ブリュット事業について

 

Q(上田)

 

私は以前から障害者アートをパラリンピックを契機として振興することを提案してきた。

 

社協との連携で文京区版アールブリュットとして実現することになり、大変嬉しい。

 

3年度はどのような経緯で検討が進められたのか。

 

さらに、創作活動や二次利用等に関する支援も今後視野に入れていただきたい。

 

A(アカデミー推進部長)

令和3年度に、アカデミー推進課の抱える地域課題として、障害の有無等にかかわらず、文化芸術に取り組み、展示をし、広く一般に鑑賞してもらう機会の創出をフミコムで実施するBチャレ(文京区提案 公募型協働事業)に上げたところ、民間団体との協働による事業の実施が決定した。

 

今年度は、協働による事業内容の検討を行っており、区として会場の確保や広報等を担っている。

 

創作活動や2次利用等に関する支援についても、関係部署と連携して、障害者芸術文化活動支援センター等における活動の情報収集に努め、区の発行物等での利活用を進めるとともに、企業等における利活用を促進する取組を検討していく。

 

○地球温暖化対策地域推進計画の目標について

 

区がゼロカーボンシティを宣言したことを高く評価する。

 

令和5年度予算編成にも環境への配慮は重視されているが、ゼロカーボンシティを推進していく上で文京区地球温暖対策地域推進計画の目標は物足りない。

 

意欲的な目標を明確化し、バックキャスティングで計画を修正していく必要があると考えるが、方針を伺う。

 

A(資源環境部長)

 

現行の地球温暖化対策地域推進計画、区域施策編に掲げている二酸化炭素排出量の削減目標数値については、令和元年度に策定に係る検討を行ったことから28%としている。

 

その後、国において、令和3年に地球温暖化対策の推進に関する法律の改正がなされ、東京都では今年 度、環境基本計画2022の策定を行った。

 

本区の設定する目標についても、これら計画等 の改訂を踏まえた上で、区の計画への影響について把握し、検証する必要があると考えている。

 

 なお、計画期間内に現行の計画に掲げる目標数値を達成しても、それ以上の削減を目指すべきものと考えていることから、様々な機会を捉えて、ゼロカーボンシティに向けた取組が 一層加速するよう努めていく。