私は2010年に起業をして
赤ちゃんたちの保育ルームとして
「アンジェリカ」を立ち上げました。
現在は、子育て中のママたちに
親子関係の講座をおこなったり
カウンセラー養成をおこなっています。
でもその前は、13年間
フルタイム勤務の会社員をしていました。
保育ともカウンセリングとも
全く関係ない、金融系企業です。
誰でも知っている大手金融の
系列会社で、
転職も一般的ではない時代でしたし
ずっと働くんだろうな
●
となんとなく思ってました。
当時はその会社ではまだ前例がなかった
産休・育休も2度とらせてもらって
理解ある職場環境でした。
ところが、2008年リーマンショック。
その影響もあり営業部から
債権回収の部署に異動となります。
債権回収って、つまり
「借金をかえしてもらう」仕事です。
金融機関なので
お客さまにお金を貸す仕事をしている。
期日までに返済がない人に督促するのです。
私が配属されたのは、その
「一番最後の仕事」をおこなう部署。
期日までに返済しなかった人の大多数は
…というパターン。
だから「引き落としできてません」と
一報すればそれで済むことが大半です。
でも私がいた部署は、
「もうどうやっても返せない、
破産するしかない」
ような人を相手にする、
債権回収の最後の部隊だったのです
「返して」と言っても
払えるものがない相手なので
法手続きを取ることも多い。
当然、法に則った正しい手続きで
お金を貸していますから
契約書をもとに裁判をすれば
「判決」が出て
それをもとに、
お金を返してもらう
法手続きを取ることができるのです。
これ、私には
ほんっとうに負担な仕事でした。
裁判に出廷すると
相手は、自分の親くらいの歳の人だったりする。
その人の暗い顔を見るのも辛いし
判決が出たら
給与差し押さえや
銀行口座の差し押さえをしたり
土地や車など、
その人の最後の資産を回収していくことになる。
仕事で成果をあげる、
ということは
誰かが不幸になることだ
…と感じずにはいられなかったのです
このまま続けてたら
心か身体がこわれる、と思ったし
子どもたちを保育園に預けてまで
この仕事がやりたいのかと思い…
そしてある日、鏡を見たら
髪の一部分に ごっそり白髪ができてて
(まだ30代なのに)
助ける仕事がしたい ●
と考えていたので
退職して、それを実現していこう!と。
そこから保育ルームとして
アンジェリカが誕生していきます
債権回収の仕事はその性質上、
この仕事を「好き」「やりがい感じる」とは
思えないかもしれない。
でも、
誰かがやらなきゃいけないことなんですよね。
だから私は
「好きなことを仕事にしよう!」
「好きでもない仕事をするなんて人生を無駄にしてる」
と言った言葉に
素直にうなずけません。
と思う仕事、
でも、必要な仕事
それをやってくれている人を
すごく尊敬します
今、私が
自分のやりたいことを仕事に
できているのは
とてもありがたいこと。
仕事をして、
相手に 「ありがとう」と
言ってもらえるのは
当たり前のことではないのです
・好きなことを仕事にできる
・仕事をすることで
お客さまの笑顔が見れる
…このありがたみを
誰よりも強く実感できていると思うのです
2019年の過去記事にも
そんな想いが垣間見れることを書いてます
表参道アンジェリカ
牛島有希子
子育ても 自分の人生も、
キラキラ充実させたいママたちに
アドラー心理学にもとづく
育児・育自を発信しています。
一男一女の母。猫が好きです
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