愛は与えて忘れなさい。

 

 

 

中2の担任(英語の先生)が言っていた言葉です。

 

 

 

先生がそんな言葉を発した理由はうろ覚えですが確か、おませな学生が恋愛の相談をしていた時に先生がこう仰っていたと記憶しています。

 

 

 

当時はまだ幼かったので、「えー、与えた分だけ返してよ」と思っていました。チュー

 

 

 

社会人になった20代でも多分まだ同じ気持ちでした。

 

 

 

子育て中の30代を経て、子どもたちがだんだん手が離れ、社会的に役割の多い40代となり、ようやく先生の言葉が分かったような気がします。

 

 

 

「与えた分だけ返して欲しい」

 

 

 

そう思っている時は、まだ自分の中に余裕がない状態。

 

 

 

人からも認められたい。

与えた愛以上に相手から愛されたい。

 

 

 

つまり、「損したくない」と思っているんですよね。

 

 

 

でも、与えた愛を忘れることが出来る状態というのは、自分の中に余裕がある状態。

 

 

 

自分で自分を認めてあげられているので、自分がすること全てに納得がいく。

 

 

 

人が認めてくれなくても、自分で自分を肯定できる。

愛を与えられることに感謝が出来る。

 

 

 

でも、これって、ちゃんと人から愛情をもらわないとなかなか出来ないことなんですよね。

 

 

 

惚気話で恐縮ですが、わたしは夫に出会うまでは人から愛されたという経験がありませんでした。

 

 

 

親は多分とても愛情を注いでくれていたんだと思うのですが、いかんせん歪んでいたのでお互いにそれをダイレクトに与えられず、こちらも受け取れず・・・

 

 

 

とても苦しみました。

 

 

 

でも、夫と出会って変わりました。

夫はストレートに愛を伝えてくれました。

伝えてくれた、というか、そのままのわたしを受け入れてくれました。

 

 

 

太っている自分は醜い。

現代の女性は痩せすぎ。それくらいぼっちゃりした方が可愛いよ。

 

 

 

仕事ができない自分は役立たず。

→yukiはたくさんの人とコミュニケーションを取るのが上手いから調整役が合っているよ。

 

 

 

などと、とにかくわたしを受け入れて肯定し続けてくれました。

 

 

 

おかげで万年ダイエッターだったわたしは、「ダイエットを辞めても良いんだおねがい」という安堵で、心が落ち着き、以後ダイエットをしていないのに半年で10kg以上痩せました。

 

 

 

「痩せなきゃいけない」

 

 

という呪縛がどれほど心と体に悪影響を与えているか、恐ろしいですよね。滝汗

 

 

 

夫に出会って半年で痩せて以降、今はヨガや筋トレ(最近サボりガチですが)のおかげもあって、20年以上同じ体型です。

 

 

 

夫はなんで最初から「愛を与えて忘れる」ことが出来たのかを考えました。

 

 

 

たぶん、両親から愛されて育ってきたんですよね。

 

 

 

結婚当時はKitagawa家の考え方が合わずに発狂しそうになったこともありましたが、今ではただの思い出です。

 

 

 

考え方は合わない部分もありましたが、最初から義両親が変わらなかったのは子どもに対する愛情でした。

 

 

 

長女がまだ0歳(完全母乳)の時、義父から

 

 

 

「俺が一日長女ちゃんを預かる!預からせて欲しい!!」

 

 

 

と懇願されて一日預けました。

 

 

 

当時長女は、完全母乳でミルクは飲んだことも無かったので、きっと大泣きしてすぐに帰ってくると思っていたのに、本当に丸一日、義父が長女と二人ですごしていました。

 

 

 

ミルクを飲まない長女は大泣きして大変だったと思うのですが、義父はずっと抱いて寝かせたといいます。

 

 

 

重たい長女(3600gで生まれた彼女はずっと健康優良児で、丸まると太っていました)を何時間も抱っこするのは本当に大変だったと思います。

 

 

 

うちの父は絶対に抱き続けられない。

うんちのオムツも変えられない。

 

 

 

それが出来た義父をみて、少しだけわたしの中で何かが変わりました。

 

 

 

そういう父から育てられた夫はわたしにも子どもたちにも、本当に優しかった。

 

 

 

きっと先日のLINEに対して、子どもたちがとった行動も、夫の愛情を受けて育ったおかげかもしれません。

 

 

 

 

「愛は与えて忘れなさい」

 

 

 

40代のわたし。

まだまだこれから長い人生、この言葉を忘れずに実行していきたいと思います。