「半妖の夜叉姫」14話。
この回で登場した敵・焔(ほむら)は嫉妬に狂った、歪んだ愛を「玉乃(たまの)」という女性に向けた。
↓こちら参照
焔の暴走をまとめるとこんな感じ。(上の私の記事からのコピペ)
・彼女を独占したいあまり誘拐し、自分の屋敷で住まわす
・少しでも彼女の顔を見た男を容赦なく焼き殺す(名前通り、炎を扱うので…)
・さらに彼女に対しても疑心暗鬼となり、監禁する
これだけのことをしても、自分の行動が問題だとは全く気づかず
それどころか「自分と玉乃は相思相愛だ」と強く信じている様子…(;´Д`)
(↑3番目にあるように、玉乃さんに制止されてもやめるどころか「男達を誘惑するお前にも非がある」とか言って彼女を監禁したという…)
…しかし、焔の異常なまでの愛が実を結ぶことはなく。
自分と何の関係もない、年端もいかぬ少女達(この作品の主役であるとわ、せつな、もろは)を焔と戦わせることに心を痛める玉乃さん。
理玖と竹千代の協力で戦場に駆けつける。
焔は当然自分の元に戻ってくるよう促すが、玉乃さんは首を縦に振ることはなかった。
愛する女性から別れを切り出されたショックで、焔は暴走し自ら灰となった…
暴走し、歪んだ愛が招いた自分自身の破滅。
誰かを愛するのは良いことだけど、独りよがりに相手や周りを思いやらず狂っていった愛は誰かや自分を傷つけることもある……

これは私たちの住む現代でも言えること。
特定の作品やキャラなどを愛するファンでも、周りや相手を思いやらない迷惑行為が問題視されることがある
(例:聖地巡礼の際に発生したゴミを持って帰らずポイ捨て、大声で騒いで迷惑をかけるなど)
そのせいでまとも・良識的なファンもそういった「一部の問題ある人間」と同一視されてしまったり、
作品やキャラなど自体に傷がついてしまうことがある。
声優・諏訪部順一さんのツイートより↓
イベントや舞台公演等でルールやマナーをお守り下さらない方には嫌悪感を抱いてしまいます。やらないで欲しいやめて欲しいと公言している事を行われたら…当然ですよね?関わる作品やキャラが一部の方の行いが原因で悪く言われたりするのは本当に辛くて。自制心あっての愛です。
— 諏訪部順一 Junichi Suwabe (@MY_MURMUR) January 23, 2017
「自制心あっての愛」
まさにその通り……
対象を愛することももちろん大事だが、それと同じぐらい周囲に気を配って思いやることも大事。
「愛」を理由に周りや相手が見えずに自分のやりたいように突っ走って平気で問題を起こし、迷惑をかけるのは良くない。
愛してるから何をやっても許されるというわけではなく、愛にも理性や自制は必要だ。
愛する対象や自分、周りの人を守るためにも。

