去年の話ですが、「幻の家紋」を持つ歴史上の人物のことを調べに奈良と京都へ行って来ました。その人物の出身地の近くに、以前から行きたかった神社があるので行くことに・・・。その神社は大神神社という日本最古の神社と言われる神社なのですが、邪馬台国の女王・卑弥呼の墓と有力視されている箸墓古墳のすぐ近くで、歴史的にも興味深い神社です。

 

「幻の家紋」を持つ歴史上の人物の話はこちら

 

大神神社の鳥居をくぐって・・・。

 

参道も結構長く、日本最古クラスの神社としての風格が十分あります。

 

大神神社の拝殿に着きました。

 

普通の神社は参拝者が拝む拝殿の奥に神様がいる本殿があるのですが、大神神社には本殿がなく、背後の三輪山がご神体。拝殿は江戸時代の四代将軍家綱による建築で風格たっぷり。背後には珍しい三つ鳥居があり、別料金を払うと見ることが出来ますが、残念ながら参拝時間を過ぎて見ることが出来ず。目的のメインは檜原神社という末社なので、大神神社は早々に退散。

 

 

檜原神社へ行く途中の山の辺の道と玄賓庵。

能楽の演目にもなっていて、趣があります。

 

 

檜原神社の鳥居。

大神神社から直線距離は近いのですが、カーブが多くて意外と歩きます。

 

 

檜原神社。

本殿・拝殿はなく、昭和40年に復元された三つ鳥居があります。

 

大神神社の末社の檜原神社。訪れる人は少ないのですが、伊勢神宮の元になった元伊勢の最初の出発点とされる「笠縫邑」の最有力候補の場所。しかし、この檜原神社はもともとの主祭神が後背の三輪山とされていて、専門家の間でも「笠縫邑」ではないのでは?との指摘もあり、その辺を見極めようと散策。

 

「笠縫邑」は鏡を作った記録があるので金属加工の職人が多くいたと考えられるのですが、周辺を散策してみると地質的にも井戸を掘っても深そうだし、近くの川は小川程度・・・。金属加工の職人が多数集まるには不向きな場所。小規模な集落なら可能だと思いますが・・・。ここが笠縫邑とはちょっとという感じ・・・。

 

大神神社と檜原神社は結構離れてて予定時間を大幅にオーバー・・・。大神神社の近くにある箸墓古墳は車から眺めて次の場所に行ってしまいました。関西の人には大神神社は珍しくもないと思いますが、以前から行ってみたかった私には、十分満足。行って良かったです。