yukikaze1938です。

 だいぶ、おサボりいたしました。

 さて、先日来、貯まりに溜った、お宝(ゴミ)の山を見直しています。

 はてと気づいた分銅はがき「落合」局の消印。

 1枚目は、新潟県柏崎局から、品川区上大崎に出された葉書。

 誤送されたらしく、紛来表示のために押印されています。

 銘版がありませんので、昭和2年の夏休みですね。

 

 裏面の手書きの風景画が、旅情を誘いますね。

 柏崎の鯨波のようですが、なかなかの鉛筆画です。

 私なんかより、よっぽど「上手」でございます。

 

 さて、もう1枚。今度は年賀状。

 昭和5年1月2日、后6-8で、特に特徴とてない単なる「L波」の消印。

 あまり見かけないなぁ~、と思いつつ、深堀してみたくなりました。

 さてさて、最初は関利貞さんが出された「右書時代の機械印2001」から入ります。

 この本に掲載されている局別のデータは、役に立ちますねぇ~~。

 私にとっては、郵便番号順に整理されているので、所在地、地域を特定しやすいです。

 上京したての前職のころは、地名と郵便番号を徹底的に覚えさせられました。

 5桁時代ですが、今も都内であれば地名を聞くと、区名と郵便番号が出てきますね。

 ただ、なかなか覚えられなかったのは「郡名」ですね。

 いかん、いかん。年寄り臭くなってきました(苦笑)。 

 「右書時代の機械印2001」によれば、データは、4.11.4で、備考欄に「L波は珍」とあります。

 そんなに珍しいものなのでしょうか?

 

 次は、㈱鳴美さんの「郵便消印百科事典」で追いかけます。

 ここで複数のデータが出てきます。

 L波の欄…S4.11.5、S5.1.2 ⇒落合長崎、S5.1.6、S7.1.1

 そうか局名改称したんだね。落合長崎局 ⇒ 新宿・落合長崎分室(一時は、新宿北局の分室、正式には第三郵便課、通称:オチナガ)

 後輩が勤めていたので、一度だけ分室時代に行ったことがあります。昭和50年代後半だったかなぁ。

 ただ、ここで裏付けが欲しくなり、官報告示(国立国会図書館、デジタルアーカイブ…いつもお世話になっております。ペコ)探しに入ります。

 

 開局告示は探し切れていないのですが、等級改定を見つけました。

 ついで局名改称の告示。

 ここで気づきましたが、㈱鳴美さんのデータは、校正まちがいか、「⇒落合長崎」の入れた場所が違っています。

 どうも機械印は、昭和4年11月からしかデータがないところを見ますと、このころの配備でしょうか。

 すると、局名改称までにわずか半年強しかありません。

 年賀期間を1回挟んでいるので、それなりにデータは出てくると思われます。

 関さんの本の中では、「二等局になれば機械印配備される」と強気の書き方がありますが、確かに二等局になればそれなりの郵便物数があるわけですから、機械印の配備は考えられますが、二等局昇格と同時とは言い切れません。

 よく「機械の配備が半年後」、「数年後」なんて話はよく聞くことで、等級改定と機械印の配備部署は、まったく別の部署ですから、連動しません。

 

 少し追いかけてみたくなった局名でした。