ちょっと話がずれる。

 

ロンドンには、メニューにブレンドコーヒー、ホットコーヒーという表記はない。

名古屋の喫茶店では席に座るなり当たり前のように

 

「ホット、ブラックで」

 

と言っていたわたしだ。

モーニングの時間であればこの後に

 

「モーニングおつけしますか?」

 

という店員さんの言葉がついてくる。

最高だぜ名古屋。

 

ところがどんなに目を凝らしてメニューを見ても、ブレンドコーヒー、ドリップコーヒー、ホットコーヒーは無かったのだ。

 

わたしは真夏の暑い日でもホットコーヒーを飲む人間だ。

砂糖ミルクは一切入れない。

カフェラテなんか飲んだ日にゃ「あま!」と叫んでいた人間だ。

それなのに、どれが【普通の】ホットブラックコーヒーだか分からず、こちらに来てから4日間、ラテを飲み続けるという屈辱的な行為を繰り返していたのだ。

まったく。恥ずかしがらずに聞けばよかったのだ。

 

だが5日目、ようやく謎は解けた。

 

わたしの前のお客さんが頼んだものがどう見てもホットのブラックコーヒーだったのだ。

それは…

 

アメリカーノ

 

…なんてこった。

わたしが狂おしいほど欲しかった物の名前は

 

アメリカーノ

 

だったのだ!

日本で『アメリカン』と言えば、薄めのコーヒーだ。

味仙で台湾ラーメンのアメリカンと言えば辛さが薄まったヤツだ。

だからなんとなく見落としていたのだ。

調べたら出て来た(もっと早めに調べろ)。

アメリカーノは

 

【エスプレッソをお湯で割ってドリップコーヒーと同じくらいの濃さにしたもの】

 

だそうだ。

ブレンドとは違うが、ホットのブラックであることに間違いはない。

 

盲点。

 

ちょっとだけアメリカに感謝した。

ありがとう自由の女神。

 

ところがだ。

4日間ラテを飲み続けた結果…

なんとラテが好きになってしまったのだ。

で、それからもラテを頼むようになってしまった。

 

それからのカフェでの注文頻度。

3回ラテ、1回アメリカーノ。

背徳行為のように感じないでもないが、はっきり言おう。

ラテは美味い。


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