3月2日(金)

 

朝4時過ぎ。

起床。

この早起きは、きっと時差ボケというものなのだろう。

あと、なんだかお腹の調子がよろしくない。

これはどちらかというと、長時間の飛行機移動によるものだろうと解釈。

 

朝6時半。

近くのスタバに行ってみる。

ああ、スタバはどこでもスタバだ。裏切らない。

だがやはり普通のコーヒーが上手く頼めずカフェラテのショートサイズを頼む。

窓際に座ると目の前には教会。


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そこでとりあえず今日の作戦を練ることに。

 

まず、この近辺の街に慣れよう。

 

そう思い、最寄り駅を確認した。

駅は二つあり、歩いてすぐの所にあった。

こちらで地下鉄を利用する時に必要なOYSTER CARDは、日本で心優しい劇作家教協会東海支部のSさんに頂いた。しかも残額入り!ありがたい!

だが実はまだ怖い。ので使わない。

 

それで、今日の13時に挨拶に行くつもりの劇場を前もって確認しに行く。

劇場の名前はプリントルーム・コロネット。

ノッティングヒルズゲート駅のすぐそばにある。

そこまでは歩いて行ける距離だ。

地図で行き方は確認したので、冷たい風に立ち向かいながらぐんぐん歩いていく。

すると途中で年配の男性に話しかけられた。

 

嫌な予感がした。まさか…

彼は英語でこう言った。

 

「すみません、オックスフォードストリートはどっちですか?」

 

聞かれたーーーっ!

 

わたしはとにかく、よく【道を聞かれる】のだ。

それは旅行先だろうが自分が道に迷っていようが関係なく。

それはもう、反対車線にいた車がUターンしてわたしに聞きに来るくらい。

それはもう、新宿駅で自分もこれからどう行ったらいいか迷っていたのに、海外の方に2組立て続けに聞かれるくらい。

そう、わたしは道を聞かれるのだ。

だがまさかロンドンに来て2日目で聞かれるとは。

 

「アイムソーリー、アイドントノウ」

 

わたしは申し訳なくそう答えた。

まだ昨日来たばかりなんだよ。さすがにわたしも知らないんだよ。ごめんよ。

彼は「ありがとう」と言って歩いて行った。

なんだか申し訳ない気持ちとともに、再び歩き出した。

 

そうしてプリントルーム・コロネットに到着。

とても素敵な外観。


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それもそのはず、ここは映画『ノッティングヒルの恋人』で登場した映画館だった場所だ。

よし、これで迷って遅刻することもない。

さて次は自炊のための買い物を、と思い、元来た道と違う道を歩いて宿のほうに帰る。

ロンドンはその街並みを観て歩いているだけで豊かな気分になる。

建物が好きだ。そして建物の入口が好きだ。

Sainsbury’sという日本のナフコみたいな所で野菜などを買い物をして、まだ約束の時間まで間があったので、今度はパディントン駅まで歩いてみることに。

ちなみに外はとてつもなく寒い。

雪もちらついている。

だがその障害は今日のわたしの足を止めるほどのものではない。

 

パディントン駅といえば、アガサ・クリスティーの『パディントン発4時50分』だ。

ミス・マープルシリーズの傑作だ。

今日はホントに寒い。

かなり歩いて手の感覚が無くなった頃、ようやくパディントン駅に着く。

ここはヒースロー空港にも行ける駅なので確認しておいて正解だ。

その近くに英語の先生に日本の成城石井だと聞いていたマーク&スペンサーがあった。

ちらっと確認したが、セルフレジのやり方が難しそうで買うのは諦める。

そもそもセルフレジ、日本でだって上手くできる自信がない。

 

で、とうとう地下鉄へ。

パディントン駅からDistrict lineに乗り、宿の最寄り駅まで。

ちゃんと乗れた!やった!初OYSTER!

 

13時。

プリントルームに到着。

そうしてアートディレクターのアンダに会う。

メールではやり取りしていたが、いざ会ってみると、なんとおしゃれ可愛い大人の女性だろう。

そしてそこでとうとう色々とお世話になったAさんとも会えた!

なんて素敵な笑顔の女性だろう。

そこで紅茶をいただきながら、研修計画について相談。

最終的に自分の英訳した戯曲を1日だけ稽古してプレイリーディングするという計画。

戯曲は20分の短編二人芝居で、香川のカブフェスで上演した『いけない』というもの。

Aさんに通訳していただきつつ、アンダにやりたいことを伝える。

そのあとAさんとお茶をしつつ、俳優さんのことを相談。

Aさんはホント親身になってくださり、何人か会ってみることに。

 

あまりに雪が酷いので、その後は吹きすさぶ風に立ち向かいながら宿に戻り、明日の芝居のネット予約をしてみることに。

せっかくアガサ・クリスティーの国に来たんだからと、超ロングランで有名な『The Mousetrap』(ねずみとり)を予約した。

 

中学生の頃、アガサ・クリスティーが大好きで出ているものは全部読んだ。

もちろんコナン・ドイルも好きで全部読んだ。

あの時に想像していたイギリスの雰囲気が今ここにあるのが不思議でならない。

もちろん時代は違うが、確実に小説の雰囲気がある。

 

相変わらずお腹の調子が悪く、この日は中元志津から貰ったゆず煎茶と、大屋愉快から貰った鮭雑炊で、お腹を休める。