友達の結婚式②

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結婚式当日、私とTはOと待ち合わせした、結婚式の美容室に向かいました。


その日はとてもいい天気で、桜も満開で結婚式にはふさわしい日和でした。



でも私はこの期に及んでOと会うのがとても嫌でした。




笑ってOと会って、普通に話ができるだろうか…





本当は怖くて不安でいっぱいでした。






思ったより早く美容室に着き、Oを待っていると、遠くからOの姿が見てとれました。




私と電話をしてからしばらくたち、うまくいっていれば今は4ヶ月くらいなはず…



体型にはまだ全く変化は見られず、いつものOの姿でした。


O「ゆき!!Tちゃん!!久しぶり!!」




いつも通りのOです。





私「久しぶり!!良かった、無事に合流できて~ 今日は何時くらいに家出たの?」




私も普通に、笑顔でOと話すことができました。






3人でお喋りしながら、式場へ向かいました。





着いた式場は小さい会場だったけど、とても雰囲気が良くて素敵な式場でした。



ウェルカムドリンクをもらいました。




Oはオレンジジュースです。






わかっていたけど、少し胸がチクリとしました。




結婚式は天気にも恵まれて、本当に素晴らしい式でした。




結婚式が終わって、3人でお茶をしてからOと別れ、Tと二人帰りの新幹線に乗りました。




しばらくは結婚式の感想を話し合っていましたが、やがてTが、「Oちゃん、妊娠してたんだね」と言いました。





私「そうなんだよ…いつ聞いたの?」

T「ゆきがちょっと席外した時、いつもお酒飲むOちゃんがウェルカムドリンク断ってたからもしかして…って思って聞いたんだ。ゆきは知ってたんだよね?」


私「うん…。だから今日会うのちょっと嫌だったんだよね。でもOも普通にしてくれてたから!!私もいつも通りにOと話せて良かったし、今日も楽しかったよ」

T「きっとOちゃんもゆきと今まで通り仲良くしたいって思ったから普通にしてくれたんだろうね。Oちゃんらしいよ」

私「本当だよね…やっぱりOはすごくいい子だよ。私はだめだなぁ…会うの嫌になっちゃうなんて」

T「そんなこと無いよ!!だってゆきの方がOより早く結婚したんだし、治療だって頑張ってるし、そりゃ素直にお祝いできないに決まってるよ…」

T「私だって、本当はいろいろ焦る。」



T「私なんか彼氏もいないし、妊娠の予定どころか結婚の予定も無い。友達の結婚式に行く度に、本当は焦る。友達に話したいことがあるって言われるの、本当はすごく嫌だ」

T「私なんて、結婚できたとしても妊娠できるかわからない…」





Tは高校時代、婦人系の病気になり、手術をしています。大人になってからも再発し、再手術をしました。

医師から将来的に、妊娠は難しくなるかもしれないと言われたそうです。





T「だからゆき、辛くなったら私のこと思い出して!!自分より不幸な奴がいるって思ったら、少しは気持ちが楽になるでしょ。私はいつか結婚して、妊娠したいって思ったらゆきに相談するんだ。そうするとゆきは『T、大丈夫だよ。私もたくさん悩んだけど、こうやって子どもができたから。』って私に言ってくれるの。私にはわかる!!」




気づいたら、私もTも泣いていました。




私は泣きながら、そうだね、そうだねと言っていました。


Tは泣きながら、泣かしちゃってごめんと言っていました。







私はいつか、Tの良い相談相手になれるだろうか…






そんな風に思いながら帰路につきました。