このブログは自閉症スペクトラム(ADHD+アスペルガー)
の兄ちゃん(現在12歳)と
定型発達の娘ちゃん(8歳)とチビくん(3歳)
アダルトチルドレンな母さんの、凸凹した育児ブログです。
兄ちゃんを出産した2006年より記憶を辿って書き綴っています。
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薬価が高いコンサータ。
徐放剤という特殊な製法で作られている為、
高額なのだと思います。
(徐放剤・・・カプセルの中から約12時間かけて
少しずつ成分が溶けだす様な作りになっていて、
カプセルは溶けずに体外へ排出されます。
兄ちゃんは自立支援医療を申請しました。)
そんなコンサータをネットで調べますと、
『コンサータをADHD児に飲ませるべき
or飲ませるべきではない』
と言った是非が議論されているのを
度々拝見致します。
***
コンサータ有効成分のメチルフェニデート。
中枢神経刺激薬(要は興奮剤)の一種です。
脳の神経を刺激して、神経伝達物質の
ドーパミン濃度を上げる働きをします。
その為脳の活動性が増し、
覚醒しやすくなるという作用があります。
(ADHDに使われる薬に、ノルアドレナリン
再取込阻害薬のストラテラがありますが、
兄ちゃんは使用しなかったので、
今回ストラテラは割愛させて頂きますね。)
ネットを見ますと賛否両論でして、
「合法麻薬」だと書かれていたりもしますが
この覚醒作用が「覚せい剤」「合法麻薬」
と言われる所以なのかも知れません。
コンサータは登録医しか処方出来ず、
流通が厳格に管理され、向精神薬、劇薬指定
されている精神刺激薬です。
日本ではこういった中枢神経刺激薬について
『麻薬及び向精神薬取締法』で使用を厳しく
制限しています。
使用についての賛否はあると思いますが、
日本ではコンサータを「治療薬」とし、
(厳密に言うと「治療」ではありませんが)
危険性が低いと認められているので、
ADHDの薬として処方されています。
(他には一昨年承認された新薬のインチュニブが
ありますが、また後日お話させて頂きますね)
***
やはり薬である以上、
効果が現れる子と全く効かない子、
副作用の有無など人それぞれで、
個人差が大きいと聞いています。
兄ちゃんの場合は効果覿面でした。
寧ろ効きすぎて私の方が怖くなったくらいです。
M先生は以前私に、
「コンサータは視力矯正する人の眼鏡や
コンタクトレンズと同じ」
と仰いました。
確かに、兄ちゃんは景色が変わり、
それまでぼんやりとしていた世界が
くっきりと見える様になったと
言っていましたから、
M先生が例えたコンサータの捉え方は
眼鏡に似ているなあと思います。
ですが…
眼鏡を掛けた事によって見えたものが
直ぐに理解出来るかと言えばそうでも無く、
一時的に薬の力を借りただけですから、
定型になるという訳ではありません。
(ケガや病気の様に治癒しませんし・・・)
兄ちゃんはコンサータを飲むことで
ひとつの勘違いをしていました。
兄ちゃんはリビングで宿題をし、
私は台所で夕飯の支度をしていた時でした。
「俺、コンサータ飲んでから調子がいい!
ママ、ADHDが治ったと思う!」
心が締め付けられました。
本人は治ることを期待して
コンサータを飲んでいたのでしょう。
もしかしたらコンサータに一種の救いを
求めていたのかも知れません。
兄ちゃんのその期待と気持ちを思うと、
申し訳なくて涙が出て来ました。
幸い兄ちゃんに背を向けていたので、
泣く所を見られずに済みました。
いや、私が泣く所ではないのだ。
「兄ちゃん違うの、そうじゃないの。」
ぐっと堪えて言いました。
「コンサータを飲んだからと言って、
治ったという訳ではないし、
何でも出来る様になる訳ではないの。
見える様になった事で、その事を努力し、
学びながらトレーニングを繰り返し、
成果に結び付けていく過程が大事なのよ。
だから薬を飲んで兄ちゃんが努力する事で、
確実に出来る事が増えて行くと思うの。
コンサータは兄ちゃんの助っ人的な存在でね
コンサータに頼りすぎてはダメよ。
その先に繋がるかどうかは
これからの兄ちゃん次第なの。」
「そっか、分かった。
オレ頑張るよ!!」
兄ちゃんの可能性に賭けてみよう。
まだまだ時間はあるのだから。
私も兄ちゃんの側で、助っ人の様な存在で
ありたいと思いました。
【補足】
コンサータの適正量ですが、
ドクターに聞くところによると
体重当たり0.5~1㎎を使用するそうで、
小児の最大用量は54㎎まで、
成人の最大用量は72㎎だそうです。
(飲む量は18㎎、27㎎、36㎎の3種類の錠剤を
組み合わせます。)
そして海外では流通していますが、
日本ではまだ未承認の「ビバンセ」。
コンサータと同じく中枢神経刺激薬になります。
先月承認が見送られ、流通に関する
パブリックコメントを募集していました。
(覚醒剤原料に指定される成分が含有されているため、
更なる厳格な流通管理が必要とされるようですね)
多分1~2年の間には承認されるだろうと
個人的には思っています。。。
ADHDの特性や困難を緩和するために、
まずは集中できる環境を作ること、
困りごとに対処する方法を学ぶこと
が最優先だと思っています。
薬はその試みを補い、二次障害のリスク軽減
生活しやすくなる為のあくまで助けであり、
選択肢のひとつとして考えれば
いいのかと思います。
(もちろん服用を始めた後も、
効果と副作用のバランスを
意識することは大事なことだと思います。)
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