旧市街広場からカレル橋を渡ればプラハ城が聳え立つ対岸へ出られるのだが、私達は対岸に出る前に心が折れてしまった。
その理由は、混雑。
そもそも、バギーで進むのがもどかしいくらいのデコボコした石畳の通路に、隣り合った人と肩がぶつかるほどひしめき合って進む観光客の多さ。
それでも、行けるところまで。
橋の上からの眺めは美しい。
両側には物売りや絵描きが客引きに余念がない。
バイオリンとチェロのパフォーマンスはレベルの高い演奏で人を集めていた。
ここから見るプラハ城は威風堂々とした佇まいでしかも壮麗であった。
ギネスブックによると世界で「最も古く最も大きい」城と認定されている。
ボヘミア国王、神聖ローマ帝国の皇帝が居城としてきたそうだ。
この眺めも当時とさほど変わらぬと思うと感慨深い。
80mも高低差がある丘に築かれた城を人々は畏れ多く感じていたのだろうか。







