「愛がきこえる」
を観てきました。特別試写会(Fan’s Voiceさんの枠)が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)
ストーリーは、
聴覚障がいのある父シャオマーとろう者コミュニティで暮らす7歳の少女ムームー。小学校へ通わずコーダとして父を支えていたが、ある日、離婚した母シャオジンが現れ、ムームーに普通の生活をさせたいと裁判で争うことに。シャオマーはムームーを小学校に通わせ、裁判費用を稼ぐためにいくつもの仕事を掛け持ちし、騙されて保険金詐欺に加担することに…。
というお話です。
耳の聞こえない父・シャオマーとろう者のコミュニティで暮らす7歳の娘・ムームー。「私がいないとパパはお金を稼げない」と小学校には通わず、日々コーダとして父親を支えていた。コミュニティでも音に気付かない人々に代わって、来客を知らせたり、手話通訳をしたりと大忙し。
そんなある日、5年前に離婚して出ていった母親が「ムームーに"普通"の生活をさせたい」と引き取りに戻ってくる。彼女なりに娘の将来を考えての提案だったが、シャオマーは取り合わず、親権をめぐって裁判で争う事態に発展してしまう。
娘との生活を守るべくシャオマーは新たに仕事を始めるが、耳が聞こえないことから職場でトラブルが相次ぎ、間借りしていた備品室の立ち退きを命じられる。追い詰められた彼は、意図的に事故を起こして自動車保険をかすめ取る闇ビジネスに加担してしまうのだった。
ただ一緒にいたいだけなのに、非情な運命に引き裂かれていく父娘。分かちがたい絆で結ばれた2人の愛は、逆境を乗り越えられるのか。後は、映画を観てくださいね。
聴覚障がい者を親に持つコーダのお話です。既にコーダの映画は、フランスの「エール」アメリカの「コーダ」日本の「ぼくが生きてる、ふたつの世界」など、いくつかありますが、それらとはちょっと違うかな。コーダ系の話に「クレイマークレイマー」や「アイ・アム・サム」などの幼い子どもと父親の父子家庭で起きる問題を描いていました。
父親のシャオマーは聴覚障がいがあり、それが先天的なのか後天的なのかはわかりません。娘のムームーは聞こえています。遺伝で聞こえないのかはわかりませんでした。5歳の時に母親は離婚して出ていきましたが、ムームーには出稼ぎに出ていると話していたんです。なのでムームーは母親が帰ってくれば3人で一緒に暮らしていけると思っていたんです。
でも両親は離婚し母親は出ていった。母親は既に他の人と再婚しており、シャオマーとの復縁は無いんです。5歳のムームーにはよく解らなかったと思うけど、7歳になったムームーは両親の離婚を理解し、それなりに自分で考えているんです。
母親が親権を巡って裁判を起こし、父親が親権を取られないためにムームーを小学校に行かせ始めたり、お金を必死で稼ぎ始めたりするのを目の前で見ているので、何かがおかしいと感じ始めて、その内、自分のせいで父親が無理しているという事に気がつくんです。まぁ、気が付きますよ。だって昼夜問わず働いているのですから、娘はおかしいと思いますよね。
シャオマーはとても正直な人ですが、人が良すぎるので世渡りが下手なんです。聴覚障がいがあると聞こえないから、こんな風に騙されてしまうというけどどうなんだろう。確かにこの騙され方は本当に酷かった。シャオマーは人の口を読むことは出来なかったのかな。もし出来れば、手話通訳者が騙していることに気が付くだろうし、もう少し知識があれば、裁判のことだって自分で調べられたと思うんです。
スマホを持っていたから現代の話でしょ。それなら裁判となったらネットで詳しく調べられるし、聴覚障がい者の支援が行政からあるんじゃないのかな。日本だといくつかあると思うけど、中国は障がい者支援って無いのかしら。結構手厚くしてくれるんじゃないかなぁ。共産国なんだからフォローするのが当たり前でしょ。
障がい者が出てくる映画でいつも感じるのは、弱者だから何も出来ないから騙されちゃうとか、助けてくれないととか、弱者だから何も出来ないんだというのが間違っていると思います。弱ければ強くなれるように知識を付ければいいでしょ。騙されないように疑えば良いでしょ。
この映画のシャオマーも自分で行政に行って支援を頼むべきでしょ。弱いからって甘えているように見えちゃうんです。もっと勉強しようよ。知識はどこででも付けられるんですよ。スマホを持っているなら、それ1つで裁判のことだって十分に勉強出来ます。そういう努力が見えないのがイラつくんです。耳が聞こえないだけでしょ。目が見えるなら勉強は出来ます。
障がいがあろうとも努力すれば道は開けるし、そういう事を考えずに怖がっていることの方が障害だと思います。小学生の子供がいるなら、子どもを連れて役所に行って何とかして欲しいと訴えればよい。今どき、努力っていうとダサいとかいう人がいるかもしれないけど、努力無くして進歩無しです。頑張らない奴にしあわせなんて来るわけがない。
そう考えると、ムームーは頑張ってたなぁ。パパのことを必死で守ろうとしていましたもん。結局は足手まといになっていましたけどね。それでもムームーの頑張る姿がシャオマーを助けることになったんだと思いましたけどね。ムームー役の子、凄いかわいい子でした。子役がかわいいなぁ。涙だけは目薬だなってわかったけどね。久々に第二のまなちゃんかと思っちゃった。
父親役のシャオマーを演じたチャン・イーシンさんって、歌手"EXO"ってグループのメンバーだそうですね。私、中国・韓国の歌手の人つて全く興味が無くてごめんなさい。優しそうな方で、少し草彅剛さんに似ているような気がしました。
最初に大人のムームーが出てきて警察で手話通訳をしているのですが、そこで聴覚障がい者の”自分は弱いから”と逃げる姿を見て、ムームーが自分の子どもの頃のことを回想して話し始める所から始まります。ということなので、きっとムームーもシャオマーも、強くなったのだと思いますよ。
私はこの映画、超お薦めしたいと思います。感動作ですし、この子役の演技に涙してしまうと思います。でもツッコミどころも多いと思います。コーダの作品は幾つもありますし、父子家庭の話も有名な作品が多いので、そのいいとこどりをしたつもりなのだと思います。とても良い映画だったと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。![]()
「愛がきこえる」













