SPIRIT WORLD スピリットワールド 幽霊になっても息子を助けたいんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「SPIRIT WORLD スピリットワールド」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

父・ユウゾウの死で高崎の実家を訪れたハヤトは、離婚した母にサーフボードを届けてほしいという遺言を見つける。父の遺言を果たすためハヤトは母を訪ねていく。一方、コンサートで訪れた日本で命を落としたクレアは、死後の世界でユウゾウと出会い、見えない存在としてハヤトの旅を見守ることとなる。

というお話です。

 

 

父・ユウゾウの死をきっかけに群馬県高崎市を訪れたハヤトは、離婚した母に思い出のサーフボードを届けてほしいという父からの遺言と、フランス人歌手・クレアのコンサートチケットを見つける。クレアのコンサートに行き、彼女にサインを貰って帰ってくる。しかし翌日、来日していたクレアが突然亡くなったことを新聞で知る。

 

ハヤトは父の遺言を果たすため、家を出た母を訪ねる旅に出る。父の残した古い車でサーフィンを乗せて移動するが、途中で故障してしまい、近くのホテルに泊まることに。ハヤトは有名なアニメ監督なのだが、どうしても新作が思い浮かばず酒におぼれて逃避していた。

 

 

一方、コンサートで訪れた日本で命を落とし、さまよえる魂となったクレアは死後の世界でユウゾウと出会い、見えない存在としてハヤトの旅を見守ることとなる。

ハヤトは母親が再婚相手と住んでいる場所を訪ね、遺言通りサーフボードを預けて帰ろうとするが、一晩泊まってという言葉に甘えて一泊することに。母親の家族との突然の交流と自分の仕事の切羽詰まった状況により、ハヤトは追い詰められていき、ある行動に出てしまうのだが…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

カトリーヌ・ドヌーブと日本の俳優たちが共演すると聞き、観に行きました。微妙なお話でしたね。少し前に「不思議の国のシドニ」という映画でイザベル・ユペールさんも日本で撮影されましたが、なんだかどちらも日本で幽霊と遭遇するとかそういう内容で、フランス人からみると日本には幽霊がたくさんいるように思えるのかしら。うーん、どこも同じように幽霊はいると思うんだけどね。

 

この映画は、フランスの歌手が何年かぶりに日本を訪れ、地方でコンサートを開いた後、日本で亡くなってしまうという不幸に見舞われ、幽霊となって日本を彷徨うというお話なんです。そんな幽霊のクレアに付き添うのがユウゾウというクレアのファンだった男性。ユウゾウの息子ハヤトを見守りながら助けるんです。

 

 

ハヤトは小さい頃に母親が出ていってしまい、ユウゾウに育てられました。母親とは疎遠ですが、いる場所は知っていたようです。ユウゾウが亡くなり、遺言でサーフィンを元妻に渡して欲しいという願いだったのでサーフィンを届けに行くんです。

 

ユウゾウと元妻のメイコは若い頃にグループで歌を歌っていたようで人気があったらしいのですが、メイコの妊娠が解り結婚して引退したのかな?でもメイコは普通の生活が嫌で出ていったようでした。それからはユウゾウ一人で子どもを育てたんです。なのでハヤトは自分は捨てられたという思いがあり、メイコとは連絡を取っていませんでした。

 

 

父の遺言の為にメイコに会いに行くと、既に再婚して家庭を築き、孫もいるという状態でした。しあわせそうな母親を見て少し和むハヤトでしたが、心の中には反発の気持ちもあり、直ぐに帰ろうとします。それに仕事のことが心に引っかかっていて、切羽詰まっているようでした。

 

ハヤトはアニメ監督として有名なようで、新作を期待されているんだけど、どうしても脚本が書けずにスランプのようでした。どうしても書けないので酒をバンバン飲んでベロベロ状態になり逃避しているんです。一番やってはいけないヤツですよね。これ何処まで行っても抜け出せずに落ちていくだけになっちゃいます。

 

 

酒に逃げたくなる気持ちも解らないではないけど、こうなったら誰かが止めないとね。自分では止められないところまで来ちゃっているみたいでした。だけど、この様子、イマイチ日本的じゃない感じなんです。

 

日本でアニメ監督とかだと個人でやっている人は少ないから、必ず誰かが見ていて止めるんですよ。だって、この人が潰れたら食いっぱぐれる人が沢山出るからね。周りが潰させないですよ。まだ有名になって無い人だったら止めてくれないけど、そもそも有名じゃなかったらスランプでも誰も責めないでしょ。

 

そんな風に悩むハヤトを幽霊のクレアが助けていくんです。ここら辺はファンタジーになってます。ユウゾウでは止められないのでクレアを止める役としてユウゾウが連れて来たんだと思いました。彼女なら止められると信じていたんじゃないかな。

 

 

誰も知り合いのいない日本で、クレアはハヤトを助けることで、自分が助けることが出来なかった自分の息子を思い出したんじゃないかな。クレアの息子(もしかして娘かも)のことはサラッとしか語られないので確実なことは言えませんが、子供を助けられなかったことでクレアは悔やんでいるようでした。

 

この映画、雰囲気は良いんだけど、ふわふわ~っと描いているので、あれ?今の聞き逃しちゃったとかがあると解らなくなるんです。なので雰囲気だけで観てきたんです。とにかく出演者の方々が綺麗なので、観ているだけで満足という映画でした。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。雰囲気が良いし、出演者が素晴らしいので、それだけで観る価値があるんじゃないかな。でもストーリーはイマイチでした。少し日本の感覚とは違っているかな。でも一生懸命日本のことを勉強してくれたんだろうなという感じはしました。外国の監督たちも、ぜひ日本で映画を撮って欲しいですね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「SPIRIT WORLD スピリットワールド」