「ソング・トゥ・ソング」を観てきました。
ストーリーは、
音楽の街、オースティン。フリーターのフェイは大物プロデューサーのクックと密かに付き合い、売れないソングライターのBVは、そんなフェイに思いを寄せていた。その一方で、恋愛をゲームのように楽しむクックは夢を諦めたウェイトレスのロンダを誘惑する。さまざまな思いが交錯する中、4人に思いもよらない運命が待ち受けていた。
というお話です。
音楽の街、オースティン。いつか成功することを夢見るフリーターのフェイ。音楽プロデューサーとして成功した大物プロデューサーのクックと出会い、密かに付き合うことにします。クックは、恋愛はゲームのように考えていて、真剣には付き合いません。それが解かっていながら、フェイは、クックなら自分を成功に導いてくれるのではないかと期待して身体の関係を始めます。
ある日、クックのパーティで売れないソングライターのBVと知り合います。BVはフェイを気に入り、声をかけてきます。BVの優しい態度に惹かれたフェイは、クックとの関係を隠してBVと付き合い始めます。BVとの事を知ったクックはフェイに”彼は君を愛していない。”と言い、自分の元に戻るように言いますが、フェイはBVにどんどん惹かれて行きます。
クックは、あるレストランでウェイトレスのロンダに出会い、彼女に好意を持ちます。二人は付き合い始め、クックはロンダに必要以上の贈り物をし、ロンダにプロポーズをします。ロンダは不安を感じながらも結婚に承諾します。
あるコンサートでクックはBVと喧嘩をし、”お前の成功は俺の力だ。”とBVを屈辱する言葉を投げます。BVは怒り、二人の関係は決裂してしまい、BVは故郷に帰ってしまいます。その後、クックはフェイにレコード契約の話を持ち掛けます。フェイはBVにクックから契約の話を貰ったと話し、BVは素直に祝福します。
BVが故郷に帰り、フェイとの関係は遠くなり、BVは新しい女性と付き合い始めます。フェイはBVと再会しクックと成功の為に寝たことを告白すると、BVは嫉妬から関係について詳しく問いただし、お互いにうんざりしてしまいます。
フェイとBVは離れて、同じ頃、クックとロンダも結婚生活が上手く行かなくなり、ロンダはセックスを拒否し、クックはおかしな行動をするようになります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
はい、テレンス・マリックの作品なので解りますよね。うーん、分かり易そうで、何言ってんの?って感じがあって、そりゃ、愛が一番大切なんだけど、本当にそれだけでイイの?っ思ってしまう部分があり、何処までも結論が出ない感じで進んでいき、最終的に愛で締めくくるというのが、この監督の映画ですよね。
もちろん、毎度のように、映像は美しいです。芸術的で、そこに愛が混ざっているので、とても深くなるんです。今回は、エンタメ界で生きる人々がメインになっていて、クックという成功したプロデューサーを中心に、何人かのアーティストが群がって行き、だけどクックは、既に有名なので、名前を売る必要は無いんですよ。
そんな彼に群がるのは、まだ若い駆け出しのロンダと、売れないソングライターのBVです。どちらも、クックに関わっていれば、もしかしたら成功するんじゃないかと思い、彼に群がっているんです。何の実りも無く、楽しくもないのですが、業界はそういうところなので、仕方が無いと思っているんです。
そんな場所で出会ったロンダとBV。二人は、地方出身で、エンタメ業態の派手さが苦手っぽくて、お互いに似ていると思い、それが二人を惹き付ける要因となります。ロンダは、どんどんBVに惹かれて行きますが、クックとの関係も切ることが出来ずに悩みます。自分の欲望の為にクックと付き合っているというのを知られたくないんです。
ここら辺は、とっても理解が出来るなと思いました。やっぱりエンタメ業界とかに入れば、売れたいし、脚光を浴びたいと思うんでしょうね。二人とも、有名になって誰もが自分を知ってくれているようになりたいと思っているんです。でも、まぁ、そんなに上手くは行かないです。
そして、BVは、自分の信念を曲げてまでエンタメ業界にぶら下がっているのを嫌がり、父親の病気の事もあって、エンタメ業界から去って行きます。
そんな二人の裏側で、クックもフェイと出会って、結婚することになりますが、クックの愛し方は間違っていて、お金や物を与えていれば喜ぶだろうと思っているんです。フェイは、クックが傍に居てくれることを望み彼の信頼が欲しかったのに、それは全く与えられず、パーティー三昧で、遊んでばかり。派手な交友関係も以前と変わらず、だけどフェイを愛していると言う。そんなんでは、愛を感じられませんよね。たとえ愛していたとしても、それでは何も伝わりません。そしてクックは破城していきます。
BVは、普通の労働者として働き、そしてロンダも、そんな彼が信頼出来るという事に気が付いて行きます。エンタメ界で、いつも浮いている感じで仕事をしているよりも、堅実な仕事をして、確実な経済状態を築いていくというのは、面白味は無いけど、やっぱり確かだと思うんです。ロンダも、それに気が付いたのだと思いました。
テレンス・マリックの作品なので、どちらかというと、とても分かりにくい内容だとは思うのですが、私は気に入りました。こんな風に、確実な生活を築いていくことも、人間には必要なのだと思いました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。この映画は、特に映像が美しいです。こんなに俳優さんたちを美しく描ける監督は少ないと思うし、感情表現が繊細で、解りにくいけれども、その時の感情が伝わってくるので感動出来るんです。私は、好きな作品だと思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。![]()
「ソング・トゥ・ソング」








