今日は、「アバター」の試写会に行ってきました。あの「アバター」じゃないですよ。日本の映画で、山田悠介さんの原作を映画化したものです。
ストーリーは、
クラスで一番地味な道子(橋本愛)は、高校2年生の誕生日に母親から携帯電話をプレゼントされるが、クラスを仕切る学園の女王・妙子(坂田梨香子)によってSNSサイト“アバQ”に強制的に入会させられてしまう。最初はアバターに興味を示さなかった道子だが、次第に自らの分身アバターを着飾ることに熱中。道子の欲望が暴走し始める。
というお話です。
アバターって言うから、青い顔だとばかり思っていたら、全然違う映画でした。(笑)原作が、あの「リアル鬼ごっこ」の山田さんという事で、きっとすごいハードな内容なんだろうなって思っていたら、本当にそうでした。女子高生って恐い・・・。もう、ビックリです。うぇ~ん・・・って感じかな。
貧乏で、いじめられっ子の主人公=道子は、あるSNSでアバターを作ったことをきっかけに、どんどんハマっていって、恐ろしいことになるのですが、いやぁ、こんなに2次元の物にのめり込めるんですかね。確かに私も、携帯でグリーとかモバゲーとかで遊んでいると、お金をつぎ込んだほうがゲームに強くなるし、お金をかけたくなる気持ちも解らないではないですが、私は、そういうものに全く価値を見出せないので、お金をかけません。でもね、ゲームで戦うならまだしも、着替えとかでしょ。う~ん・・・。でも、高校生とかは、こういう感じなのかなぁ。
そののめり込み方がハンパじゃないです。援交とかでお金を手に入れては、ウェブにつぎ込んでいくんですよ。なんだか、壊れてるなぁって思うんだけど、これが現実なのかしら。そして、周りにも変な人間ばかりで、現代の社会を描いているなぁと思う場面がたくさんありました。自分の生徒に手を出す教師、人の迷惑など考えずに道路に車を停めるオヤジ、未成年と判っていてホテルに連れ込むオヤジ、もう、最低です。こういう人に復讐するのは、推奨したいなぁ。(笑)
それにしても、教師が生徒に手を出すとか、先生と呼ばれる人が子供に手を出すって、許せません。あんたら、いい加減にしなさいよ。教師のレベルが本当に下がっていますね。何がギブ&テイクだっ!!教師というものは、全て奉仕するもんです。だって、給料貰ってんでしょ。子供の親からちゃんとギブして貰ってるじゃん。その上、生徒からも貰おうなんて、どんだけ強欲なのよ。お願いだから、現実の教師の方、まともになってくださいね。
この主人公は、アバターにドンドンお金をかけてレアアイテムとかを購入して、クラスの、そして学校の女王として君臨していきます。こんなアバターごときで、どうして偉そうに出来るのかなって不思議なんだけど、そういうもんなんですねぇ。女王の彼女は、自分に刃向かう人間を排除し、子供の頃の怨みも晴らしたりして、バリバリの傲慢女になっていきます。恐いですね。ここまで惨酷になれるんだと思うと、驚きます。本当に、現代のバトルロワイヤルです。驚きますよ。
描き方が上手いなと思ったのは、アバターの為なら、常識というか人間としての気持ちが無くなってしまい、まるでピラニアのように、他の物には目もくれずに、食いついて食い尽くすようになっていく主人公が、素晴らしいと思いました。優しい女の子だったのに・・・。
この映画では、新しい試みとして、映画の途中で携帯の動画を開いて、映画の場面の裏であった出来事を観るということです。ちょっとめんどくさかったけど、試みとしては面白いと思ったなぁ。でもね、大画面を見ているのに、いきなり携帯の小さい画面を見るのは、ちょっと辛いというか、見難いですね。映像は、どちらか一方とかにしてもらわないと、どちらも観れないから、どちらかの映像は見落としてしまうので、難しいです。ホラー映画で、携帯の音とか振動を使って、恐さを引き立たせるとかは良いと思うけど・・・。
結構、面白いのではないかと思いました。これほどメチャクチャというか、常識というものから逸脱して、バトルロワイヤルしてくれると、笑えますよ。ストーリーとしては、いじめられっ子が反対にいじめる方になるっていうもので、今までにもあったと思うけど。でも、狂いっぷりがハンパじゃなくて、笑えます。私は、結構、楽しめました。もし、良かったら、観に行ってみてくださいね。![]()
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