私が中学生の時、「空手バカ一代」というアニメをテレビで放映していました。
大山倍達(ますたつ)さんという空手家の活躍を描いたものです。
私は、それを見て大山倍達さんのファンに!(笑)。
そして大山さんが書かれた本は、ほとんど読んだんじゃないかと思います。
そして空手のまねごとをし、将来は大山さんの弟子になりたいとも思った。
大学1年の時には、大山さんの系列の道場の門をたたきました。
ただ、引越しの関係もあって、道場に通ったのは、数か月でしたが!
さて、その大山さんが、著書の中で面白いことを書いていたのを思い出します。
大山さんは、極真会という道場を池袋に作り、後進の指導にあたっていました。
そして世界中から、多くの弟子がその道場に集まっていたのです。
そんな弟子の中には、天才的な才能を持った人も!
彼らは、教えるとすぐに技を習得してしまうんだそうです。
それに対して、才能はないけど努力家タイプの弟子もいました。
それらの弟子は、教えたことを習得するのに時間がかかるけれども、努力して技を習得していく。
では、それら、2つのタイプの弟子のうちどちらが強くなるでしょう?
とてもおもしろいなと思ったのですが・・・
天才的な才能をもった弟子が、大会にでて優勝するとは限らないんだそうです。
天才的な才能をもった弟子は、どんどん技を習得し、組手(練習)をやっていても技に切れがある。
しかし、どこかに慢心があって、練習を怠ることが多いんだとか。
それに対して、才能はないけど努力家タイプの弟子は、天才ほどのひらめきはないけれども、地道に努力をする。
ある意味、ウサギとカメのレースみたいなものかもしれません。
結局は、大きな大会で勝つのは、カメ、つまり努力家タイプが多い、というようなことが大山さんの本に書いてあったのを思い出します。
もちろん、天才肌の弟子が、努力を怠らずに練習を積めば、彼は大会でも勝つことでしょう。
でも、地道に練習できるということも、ある意味才能なのかもしれません。
さて・・・
これを裏付けるような実験を行った科学者がいます。
それによると才能がある子どもほど、努力をしなくなる傾向があるんだそうです。
その科学者は研究を通して、大山さんと同じような結論に達したのです。
「僕は頭がよい、だから努力する必要はない」と考えてしまう傾向があるというのです。
だとしたら・・・
それは、次の本の資料がもとになっているようです。
● 「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力
ちなみにこの本、アドラー心理学を学んでいる方が読んでおくと、賞罰で子どもを動かそうとすることが、問題であるという知識の裏打ちともなります。
例えば、アメリカでは、自尊心を養うために、子どもをほめるのが常識なんなそうですが、その本を読んで、ほめ方次第でいかに子供の可能性を奪ってしまうかを知って怖くなりました。
その本を読むと、安易にほめることが、いかに危険かを知ることができると思います。
そして、もし、ほめるとするならば、「才能ではなく○○をほめる」といいそうです。
○○とは?
その本に書かれています。
● 「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力