●ファシズム育児、アナーキイズム育児よりも民主的育児! | ◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

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ファシズム育児とアナーキイズム育児って聞いたことがありますか?


まず、ファシズム育児とは?


いわゆる権威主義的な育児のことで、賞と罰を中心にする育児


指示・命令はもちろんのこと、親とか教師が絶対的な力を持っていて、子どもはそれに従うべき、そんな感覚の子育てです。


今でも学校では、その面影を見ることがあるかもしれません。


どうでもいいと思えるような校則なんていうのも、その名残なんでしょうね。


それに対してアナーキズム育児とは?


アナーキーとは無政府状態なんて意味がありますね。


いわゆる放任主義の育児で、子どもが欲しがるものは何でも与えて、好き放題にさせるような育児のことです。


ちなみに10年くらい前に電車に乗った時のこと、乗車口付近に何人もの高校生が地べたに座って話している光景に出くわしました。


その姿を見てかなりのショックを受けたことを覚えています。


野田俊作先生は、それを崩壊育児と呼んでいました。


ちなみにそれには溺愛型放任型があると言います。(詳細はまた)


それと共に、野田さんは「話しあう子育て」という話しの中で、社会が崩壊育児に傾いていった時代的背景や、それにかかわった心理学者の功罪について話されていました。


ちなみにその先鞭をつけたのがスポック博士。


彼は子どもを傷つけてはいけないと、ほめるだけほめて叱らない育児を推奨したんだそうです。


それに続くのが、ロジャース。


受容と共感が子どもを育てると考えました。


ちなみにロジャースは、人間は、放っておけば育つと考えていたとか。


その影響か、多くの心理学者は子どもを受容と共感で受け入れていれば、子どもは育つと信じているんだそうです。


それもアナーキズム育児につながったというのです。


しかし、アドラーはスポックやロジャーズよりも前の時代の人ですが、別の見方をしました。


教えるべきことを教えないと子どもは健全に育たないと考えのです。


それは、数学や漢字は習わないと覚えないのと一緒。


だからロジャースが言うように、“受容と共感していたら人が育つ”なんて、たわごとだとアドラー心理学では考えるとか。


さて、それら心理学者の影響で、1960年代から崩壊育児が始まったといいます。


ちょうど私が生まれたころは、崩壊育児の種は蒔かれていたのです。


とはいえ、私が中学生のころは、まだ、先生に対しても尊敬の念がありました。


しかし、私よりも5~6才くらい下の年代から校内暴力なんて話を聞くようになってきました。


そして私が20代の頃、水戸でもある中学で校内暴力が吹き荒れ、自殺をする子がいたりして、マスコミに取りざたされました。


それが1980年代なんですが、野田さんは、その時代に育った世代の方々が、なんと、いま、お父さん、お母さんになっていると指摘します。


校内で暴れた人たちも含めて、それを傍で見ていた人たちがお父さん、お母さんになっているわけです。


つまり、いま50代になる私と同じ世代の人たちを筆頭に、校内暴力で荒れた40代なかばくらいからの人たちから、アナーキーズム育児の影響をもろに受けているといいます。


そして、その年代の人たちの子どもの世代が、いま電車で人の迷惑を顧みないで座り込んでいると野田先生。


こんな時だからこそ、時代に即した子育ての指針が求められているのかもしれません。


時代に即した子育てとは?


民主的な子育て。


それは話しあう子育てだと野田先生は教えてくれます。


ファシズム育児でもなく、アナーキズム育児でもなく、必要なことは話しあいながら、しっかりと教えていく、そんな育児。


きっと、小さいころからちゃんと話しあう経験をしている子は、大人になったときにも人と上手に渡り合うスキルを身につけるでしょう。


その点で、アドラー心理学は今の時代に即した子育ての指針を示すことができると思います。


人とうまく渡り合っていけて、チャレンジ精神の高い子に育てるためにも、子育ての指針は必要だと私は考えますが、どう思われるでしょう?