留学について相談されたので、私の考えを。

 

と言うか、私は留学したことはないし、英検すら受けたことがないので、そんな私に聞いても仕方ないのでは、、、と思わなくもないけど。

 

まず、何をしに行くのか。

新しい視点を得る、とか、知らない世界を知る、なら、国内でも十分できる。

行く必要、あるのかな?

 

海外の教育が違うって言うから、試してみたい、なら、オンラインの無料講座が山ほど出てる。

 

https://kanabroad.com/free-online-class/

など。

 

と言うか、海外に行った殆どの人が授業にまともについて行けなくて英語の勉強だけで帰ってきてしまう。

時間とお金がたっぷりある人ならそれでも良いかもだけど。単なる旅行とあまり変わらない。

 

問題は帰国後にマイナスになること。

海外であなたが経験している間、他の子達は日本の大学で学びを進めている。

その子達より余程プラスになると思ってもらえる留学でない限り、評価は下がる。

 

インターネットの普及で、語学や文化の勉強だけなら、国内でもできる。

 

それでも行きたいなら、まずは、日本で海外の大学のオンライン講座を週に5コマ取って処理できるところまで、語学力やエッセイ力を上げておく。

 

そうしたら、行ってから、もっと勉強しとくんだった!学びたいことが学べない!と後悔しない。

 

単語の勉強に関しては、漢字の勉強と同様だと思って、進めるしかない。

日本にいる間にできるところまではしておくのが、相手の国に対する礼儀だと思う。

 

日本に住んでる日本語が流暢な外国人で、きちんと日本人が話すような熟語まで話せて、聞き取りづらくない発音の人は少ない。

 

それは、ある程度語学ができたら、日常生活は何とかなるから。

後は、きちんと向き合って継続してその国を知ろうとしているかどうかだけ。

日常生活に問題がなくても、勉強を続ける人は、少数だけども存在する。

 

だから、そういう外国人には私は一目置く。

 

それから、日本はGDP第4位の、世界の中で有数のお金持ちの国だと言うことを忘れないで。

 

お金目当てで寄ってくる異性がかなり多い。

 

日本で異性にチヤホヤされる言葉をかけ慣れてる人はいいけど、そうでないとなかなか大変かもしれない。

 

私には一人、全く相手にしていないのにも関わらず、3年間ものすごく甘い言葉を真顔で囁き続ける日本人がいて、それは、その後出会ったどの外国人のどの言葉よりもどの日本人の言葉よりも甘かったから、対処できた。

 

その人には全く男の人として興味がなかった(今思うと、顔は戦隊モノのヒーローみたいだったし、朗らかで友人に囲まれ楽しい人だったけど)からお付き合いしなかったけど、とても感謝してる。

 

私が茶化しても、話を逸らしても、しっかりと真剣な表情で真っ直ぐに目を見つめて、本当だよ、と言いながら、何度も甘い言葉を繰り返す。

容姿を褒めるだけでなく、私の人間性や、私と一緒にいることを好ましく思う気持ちなどを率直に伝え続けてくれた。

 

その中で、私が見付けた正解はこれ。

 

にっこり微笑んで、ありがとうございます、と静かに言う。

 

これが一番和やかで、一番早く話が終わったから、お勧め。

 

とにかく、出会った人全ての国を、始めて会ったその日の夜に、必ず、日本の外務省のサイトで調べてほしい。

 

一人あたりの平均月収を見たら、日本で例えば1万がその国の月収の何割に当たるかが分かる。

独身の日本人なら、働いていたら毎月数万円なら誰かに送金できるだろう。

それが相手国での月収の半分以上になるなら、やめた方がいい。

 

それから、先進国の人でも、本国の異性に相手にされない(つまりまともに異性と付き合えない)からアジア人を望む人もいるから、要注意。

まともに異性と付き合えない人と付き合うと、苦労する。

 

そして、これが一番厄介だと思うけど、まともな人に当たっちゃうこともある。

ハリウッド映画ばりのロマンスにもなる。

 

そうなると、結婚とかって話になるけど、国際結婚の離婚率は高い。

 

大好きな国だと来日して、日本でまともな仕事も得て日本人女性と結婚していても、10年住むと耐えられなくなり、離婚して帰国した外国人も見た。

 

離婚しなくて関係が長続きしても、相対的に貧乏にはなる。

 

外国食材を買い、帰省費用を出し、と、国際結婚は何かに付けて、出費が嵩む。

 

知り合いで、帰省は2年に一度、という外国人が2人いる。

二人とも、それぞれ日本人パートナーとの間に二人の子どもがいるけど、一人は、子どもを一人だけ連れて行く。つまり、子どもがおじいちゃんおばあちゃんに会うのは、4年に一度。

言葉も、家で語り掛け、絵本を読み、と努力していても、帰省時になかなか親戚と話ができるほどにはならない。

 

帰省頻度が少ないのも、子どもを一人しか連れていけないのも、お金が高いから。

飛行機代だけで、国内帰省の10倍は掛かる。

国内だって、遠いところ、近いところ、様々で。

 

反対に言えば、生まれてからその土地を離れない人は、人生全体から見たら、ものすごくコスパが良い。

 

国際結婚では、子どもの教育だけでなく、自身の老後生活(年金など)もハードルが上がる。 

大抵配偶者は尊重されることは多いが、その国の人と同等ではないし、そもそも、今後、何かのタイミングで、その国の外国人に対する制度が変わる可能性もあるし、時流でヘイトクライムが酷くなることもある。

 

留学して、そのままそちらの国で就職したら良い?

 

もし、あなたが経営者だとしたら、同程度の能力と語学力なら、同国人と外国人どちらを雇う?

 

同国人を雇うだろう。

外国人なら、雇用リスクも手間暇も桁違いにあがるから。

 

だから、仮にネイティブ同等の語学力を身に付け(るのは現実的にはかなり難しいとされるけれど)、能力も十分に高めたとしても、やはり同国人より不利な立場に置かれる。

 

運良く雇用されても、10年後、経営が悪くなった時に切られやすいのは、やはり外国人の方だろう。

地域(同国人)の雇用を守る、というのも、企業使命の一つだから。

 

それでも、そんなにデメリットだらけでも留学したいなら、ぜひしたら良い。

 

メリットは限りなく少ないが、やはりそれは、とても良い人生経験になる。

 

子どもなら、受験に追われない10代の生活を体験するだけでも、日本の制度設計の良し悪しを考えるきっかけになる。