こんばんは
かなり久しぶりの更新になってしまいました。。。
2月22日〜25日にバリ島で開催されたAPAO(アジアの眼科学会)に参加してきました
今回は11月のASOPRSの時のようにただ参加した訳ではなく症例報告ですが一応自分の発表もありました。発表原稿を数百回レベルで練習していきましたが、緊張で手が震えてしまい、普段はつっかえないところで詰まったりしてしまいました なんとか終わってひと安心です。
学会は初日と最終日以外は朝から夕方までびっちり眼形成のセッションがあり、しっかり勉強しました!バリ観光といえば出てくるような有名な寺院などは少し遠いので時間的に諦めましたが、ホテルのプールバーでみんなで飲んだり、地元の人も通う人気の食堂に行ったり、海沿いを朝ランしたりとバリ島も満喫することができました
また、菊地先生に誘っていただき、他の国の眼形成外科外科医との飲み会にも参加させていただきました。翌日以降その先生たちが堂々と英語で発表やコミュニケーションしているのを見て、もっと英会話ができるようになりたいと強く思いました。3月末にOFCに研修に来る先生とも仲良くなれてよかったです
自分が海外学会に参加していることもそうですが、さらに英語で発表する日が来るとはOFCに研修に来るまでは全く想像していませんでした。このような貴重な経験を与えてくれた鹿嶋先生、指導していただいた菊地先生、ありがとうございました
自分の演題を持ってESOPRS、ASOPRS、APOPRSに参加できるようにデータ集めを頑張りたいと思います。
さて、本日は前回ご紹介したLER plication後に内反が再発した際に当院でおこなっているLTSについてまとめていきたいと思います。よろしくお願いします。
LER plication後の再発例に対しては外側瞼板の切除短縮を行う(通称LTS)
・LER plication後の再発例には水平方向の弛緩改善を目的にLTS (Lateral tarsal strip )を施行する
・LTS原法は瞼板を外眥靭帯から切離した後に瞼板外側部を剥き出しにして骨膜に固定し直すが、当院では瞼板外側を一部切除してから外眥靭帯上脚に縫合固定する。(LTR:Lateral tarsal resection)
・LTS原法に比べて簡便
LTS
①麻酔は上眼瞼、下眼瞼、結膜にもかける
②外眥部を切開する
→下眼瞼が完全にフリーになるまで
リガメントを外すことが再発予防に重要
※この画像は15番メスですが、スプリングを使うことが多いです。
②下眼瞼を外側に牽引して切除量を判断した後に瞼板ごと下眼瞼外側の組織を切除する
→切除量は大体5〜8mmくらいになることが多い
③断端部の瞼板を外眥靱帯上脚に縫合固定する(5-0シルク)
→グレイラインが合うようにする
2針で固定する
1針目は瞼板に水平に通糸する
2針目は1針目とクロスするようにかける(補強の役割)
④外眥部の端と端を7-0バイクリルで合わせる
⑤皮膚縫合は7-0バイクリルで行う
→外側は皺に隠れるので傷は目立ちにくい
本日の記事のPDFです
今回の参考文献です
①
https://youtu.be/uQzhAwhLr9Q?
②
https://youtu.be/TwK76W-p7go?
③
https://youtu.be/hFANRczaoH8?
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました