今ユーザーがどんどん増えてきている"ICL(眼内コンタクトレンズ)"についてご紹介していきます。
2019年4月に、世界で100万眼を突破したとのことでした!
ICL自体は以前、老視についての記事でもICLを紹介しました。
基本的な情報はゆかり眼科のホームページをご覧ください。
ICL 【眼内コンタクトレンズ】費用と特徴 | 武蔵野タワーズゆかり眼科
今回は、ICLユーザーが増えている理由を4つまとめました。
①製品の改良が進んだことで、特有のデメリットがほぼなくなったこと
現在使われているICLは、レンズ中央に極小の穴を開けた"Hole ICL"です。
2007年より前の物にはこの穴がなく、眼の中の水分の循環が悪くなることから、眼圧の上昇や、白内障を進行させやすくなるリスクがありました。Hole ICLになって以降、その二つは報告されていないと言われています。
さらに現在は、光学部(レンズの見える部分)がより大きくなるよう改良され、2016年に"EVO+Visian ICL"というレンズになりました。
これにより、眼に入ってきた光をレンズ以外の部分で通さないため、グレア・ハロー(眩しさや光の滲み)が大幅に改善されました。
今ICLの手術には基本的にはこのEVO+が使用されています。(一部製作できない度数もあります)
②レーシックとは違い、取り外すことで元の状態にも戻せること
元に戻せることがなぜ良いか。
レーシックは角膜を削る手術のため、術後のグレア・ハローや、見え方に万が一慣れられない場合、自分の理想と違った場合でも元には戻せないのが普通でした。
また、ドライアイのリスクや、コントラストの低下など、術後のデメリットに悩んでも元に戻せないことから「レーシック難民」という言葉もできたぐらいです。
ICLは難民を生みません。取り外せるので。
それ以外にも、取り外せるメリットとしていつか白内障のオペをする時が来たら取り外して眼内レンズを挿入できることが挙げられます。
③手入れ不要で、長期的に見るとコンタクトレンズを買い続けるより経済的
眼内にインプラントしたICLはもちろん手入れ不要です。
ソフトコンタクトレンズで手入れ不要といえば1dayのコンタクトが挙げられますが、1dayのコンタクトを毎日装用する場合、片眼一か月分約3千円として、両眼で6千円、一年で7万2千円、10年で72万円…となりますよね。
ICLは当院では両眼で70万円+税なので、10年以上使うのであれば、コスパも良く、付け外しも不要ということになります。
ただし、40代後半からは老眼が入ってくることは注意が必要です。(老眼鏡が必要になります)
④適応範囲の広さと、近視の戻りがないこと
レーシックの欠点として、近視の強い方は数年すると度数が再度近視化する"度数戻り"という現象がありました。
削った角膜の形状が変化することから起こる現象ですが、ICLはそのデメリットもありません。
近視の度数がかなり強い方でもそのデメリットなしでカバーできる範囲が多いのが、ICLの強みでもあります。
今回の記事は参考になりましたか?
一度にかかる金額は70万+税ですが、メガネやコンタクトに悩まされている方にとっては新しい選択肢としてとてもお薦めです。
気になる方は是非ご相談ください。
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