上橋菜穂子さんの「鹿の王 上 -生き残った者-」を読みました。

 

かなり頁数のある本で、50頁辺りまでは物語を上手に読むコツが掴めず「これ、最後まで読み切れるかなぁ・・・」と不安になりましたが、50頁から以降は段々とのめり込んでいけました(-^□^-)キラキラ

 

 

戦いに勝ち、征服した民族、征服された民族。

 

征服しながらも征服した民族の能力を頼る側。

 

征服されながらも、己の能力を担保に誇りを保ち、新しい国での確固たるポジションを保持する側。

 

そんな中、征服した側の民族にしか死者が出ないという不可解な疫病が蔓延し始めた。

 

一体これはどういう事なのか?

 

上巻は、こんなところで終わっているのですが、お互いの民族の医師の考え方の違いに唸るものがある。

 

方や、現代の医師の考え方というか、出来るだけ人を病から救う。

 

も片方は、神から頂いた生を全うし、生きる事・死ぬ事に向き合い感謝する。

 

 

勿論 私は前者に賛同です。

 

”治療しないのが治療”というケースもあるでしょうが、どんな綺麗ごとを普段思い浮かべていても、自分や家族が病や怪我に晒されれば、出来うる限りの事を以て救える可能性に賭けたいです。

 

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