浅田次郎さんの「わが心のジャニファー」を読みました。


面白い!


幼い頃に両親が離婚し、母方の祖父母に育てられたラリー(アメリカ人)。


恋人のジェニファーにプロポーズするが、日本びいきの恋人は「結婚する前に一人で日本を見て感じてきて理解してきて欲しい」と条件を出す。


それまでは、ジェニファーが日本を熱く語る度に、ラリーは心ここにあらずの状態になる程、興味が無かった。

見た事もない丹頂鶴の求愛ダンスの事なんか熱弁されても同じ位熱が入る筈も無い。

気乗りはしなかったが、それが結婚の条件となるのであれば致し方無し。


ラリーは有給を使って3週間の日本への旅に出る。


東京で、その不屈に精神を目の当たりにし、京都で古きを温め慈しむ日本人の心に触れる。

大阪で食の文化に舌鼓。

別府で温泉を心まで味わう。

北海道で自分の目で確かめる大事さを知る。

道中で感じる日本の特色も面白い。


と言っても著者が日本人なので、”日本人が書く アメリカ人から見た日本”なのですが。


文中に出てくる、オーソドックスなガイド本と、少し捻りのあるネガティブな(?)ガイド本に書かれている内容の違い、又は共通点が 日本人としては面白いです。


外国人が旅した日本の旅行記も読んでみたいなぁ~!


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