2024-7 4月1日のマイホーム 著:真梨幸子
今日〈エイプリルフール〉に起きた惨劇は、すべて噓!?
衝撃の結末が待つ、ノンストップ“家(イエ)ミス”×イヤミス!
東京都S区の分譲住宅「畝目4丁目プロジェクト」。
念願の新居に胸膨らませ引っ越してきた住人たちだが、ある家から死体が見つかった。
この土地にはかつて、昭和30年代に往年のスター・未唯紗英子が建てたアパートメントがあり、大量殺人事件が起きたという噂が――。
土地の因縁か、事故物件か。
衝撃の結末が待つ、ノンストップ“家(イエ)ミス”×イヤミス!
東京都S区の分譲住宅「畝目4丁目プロジェクト」。
念願の新居に胸膨らませ引っ越してきた住人たちだが、ある家から死体が見つかった。
この土地にはかつて、昭和30年代に往年のスター・未唯紗英子が建てたアパートメントがあり、大量殺人事件が起きたという噂が――。
土地の因縁か、事故物件か。
クセのある女たちの軽妙なやり取りが楽しくて、さらっと読めるエンタメ小説。
とても面白くてすぐに読み切ってしまった。
今回の真梨さんは、嫌ミス度低め。
東京のいわく付きの土地に建てられた5軒の家に、それを知らずそれぞれの家族が引っ越してきた。
割安ゆえに判断を急ぎ過ぎたのか、徐々に明らかになっていく不都合な真実。駅からの距離が遠く、交通の便が悪く、近くにお店がないものの変電所はあるという立地のまずさ。さらにご近所付合い。引越の挨拶品にエルメスの付箋1万円を選ぶご近所さん。距離感がやたら近いご近所さん。次第にイライラが募ってくる。
うちの息子も、新築戸建てを買おうとしているみたいだけど、この本を読むと、ちょっと躊躇するかも(笑)
2024-8 百花 著:川村元気
川村元気さんの「四月になれば彼女は」が映画になることになって、その主題歌が藤井風。
一昨年、同じく川村元気さんの「百花」が映画化されたのでそちらを先に読んでみることに。
「あなたは誰?」
息子を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく息子。
ふたりには忘れることのできない“事件”があったーー。
現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語。
息子を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく息子。
ふたりには忘れることのできない“事件”があったーー。
現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語。
大晦日、実家に帰ると母がいなかった。
息子の泉は、夜の公園でブランコに乗った母・百合子を見つける。
それは母が息子を忘れていく日々の始まりだった。
認知症と診断され、徐々に息子を忘れていく母を介護しながら、泉は母との思い出を蘇らせていく。
ふたりで生きてきた親子には、どうしても忘れることができない出来事があった。
母の記憶が失われていくなかで、泉は思い出す。
あのとき「一度、母を失った」ことを。
泉は封印されていた過去に、手をのばすーー。
現代において、失われていくもの、残り続けるものとは何か。
すべてを忘れていく母が、思い出させてくれたこととは何か。
息子の泉は、夜の公園でブランコに乗った母・百合子を見つける。
それは母が息子を忘れていく日々の始まりだった。
認知症と診断され、徐々に息子を忘れていく母を介護しながら、泉は母との思い出を蘇らせていく。
ふたりで生きてきた親子には、どうしても忘れることができない出来事があった。
母の記憶が失われていくなかで、泉は思い出す。
あのとき「一度、母を失った」ことを。
泉は封印されていた過去に、手をのばすーー。
現代において、失われていくもの、残り続けるものとは何か。
すべてを忘れていく母が、思い出させてくれたこととは何か。
映画『百花』のキャストの菅田将暉さん、原田美枝子さん、長澤まさみさんを思い浮かべて読んでいた。
2人だけで生きてきた母と息子。 お互いの深い愛情がじわっと感じられるお話でした。だけど、 お母さんの不倫、息子を一時でも捨てて男に走ったことには、びっくり。1ミリも共感できないし、そんなときもあるよね?なんて絶対に思えない。
そんなひどいことを母にされたのに、母一人に育てられた息子は母に優しい。
母は認知症でなんでも忘れていくけど、息子は母との想い出も、捨てられたことも忘れられない。どうするその気持ち。
私も認知症の親をみてきたけど、今、長生きの世の中だから、親が認知症になる人はいっぱい。そうなったらどうする?と考えさせられるお話ですよ。
で、Tverで、映画「百花」が観ることができたので、本を読んだあとにすぐ観てみた。
原作を読んでから観て良かった。1冊の小説を2時間ちょっとに収めるのだから、どんどん話が進む。原作読んでないと、深いところまで理解できないかも。
川村元気さんの今度の作品は、「四月になれば彼女は」で、映画を自分で監督。
原作を読まないで映画に臨もうと思ったけど、やっぱり原作を読んでから映画を観ることに決めた!
2024-9 ほっこりミステリー
著:伊坂幸太郎、中山七里、柚月裕子、吉川笑梨
①亭主関白の真逆を体現する男・兜。息子も恐妻も知らない、彼の本当の職業は…殺し屋!?凄腕の殺し屋・兜が登場する、人気シリーズ(「BEE」/伊坂幸太郎)。
②故郷の自然と思い出を守りたい。そんな夏美の前に現れた、不思議な男。彼の正体は…?田舎を舞台にした心温まる物語。(「二百十日の風」/中山七里)。
③大人気、佐方検事シリーズ最新作。相次ぐ郵便事故に目を留めた佐方は、ありえない秘策で事件を解決する!?(「心を掬う」/柚月裕子)。
④今回の名探偵は…著者人気シリーズ「アゲハ」から飛び出した、ハラマキ捜査官の愛娘・菜月(8歳)。驚きのトリックを描く!(「18番テーブルの幽霊」/吉川英梨)。
大人気作家オール書き下ろし、“人の死なない"ミステリー。心にしみる、とっておきのアンソロジー。
ほっこりミステリー、人が死なないミステリー、心に染みるミステリー・・・・ミステリー好きには物足りないかも。
ミステリー特に好きじゃない私も、もっとドキドキして読みたかったかも。ミステリーにほっこりはいらない(笑)