オズと秘密の愛~シアン編~ | まったりつれづれ

まったりつれづれ

まったり日記。
イベ感想とかが主。
基本一言日記。

やっと聞けました。




結末から先に言ってしまうと、「あぁ、やっぱりそうなるよね」って自分の中で意外と受け止められる結末でした。
イツキくんみたいに理不尽な終わり方じゃなくて(まぁ、アレも理由はあるけれど)、“鍵を手に入れて先に進まなければいけない”ということに繋がる別れだったので納得できました。

最初に会ったときのシアンは一言で表すなら「自分勝手」。
主人公が持っていた鍵を奪って売りに行ってしまったり、二束三文にもならないとわかったら鍵を捨ててしまったり。
しまいには、ニンゲンのオンナは珍しいからと商人に売ろうとしたり。
自分のせいであるにも関わらずナニかしらの理由をつけて相手のせいにしてしまったり。



けど、売られるのに気付いた主人公が逃げ出してしまい、探している最中に起こる出来事でシアンに対する印象がガラリと変わりました。

街の人々にも同じような態度をしていたせいか人々の怒りを買い、卵を投げつけられます。
そして、そのときのシアンがとてつもなく怯えていて…もしかしたら泣いていたのかも。
それを影から見ていた主人公は、シアンを庇うように抱き締めて必死に投げつけられる卵から守ってあげます。
街の人が居なくなり、卵まみれで汚れてしまった主人公を震えながらハンカチを使って拭いてあげるシアン。
ポツポツと自分のことを話してくれます。
「何故か卵が嫌い、触るのも見るのも。いつも見る悪夢のせいで」と…いわゆるトラウマ。
だからあんなに怯えてたんですね。

(余談ですが、ここらへんで主人公に布団を引き剥がされるシアンがめちゃめちゃ可愛いです。だだっ子か!)

ここから少しずつ、主人公に対する態度が柔らかくなる…けど、主人公のことを本気で信じることができないらしい。
勝手に居なくならない…と主人公はシアンに言うものの、主人公の言葉を信じられないシアンは、主人公を鎖で繋いで仕事に出掛けてしまいます。
理由はもちろん主人公が居なくならないように…。

仕事をサボり1人考え込むシアン。
その手には、捨ててしまったはずの3つの鍵…本当は捨ててなんかなかったんです。

家に帰り、ずっと鎖で繋がれていた主人公はさすがにぐったり。
そんな主人公を見て、明日は少し出掛けようとシアン。
でも、寝るときも主人公の手を鎖で繋ぐのはやっぱり居なくなるんじゃないかという不安からなんだろうな…

湖へとお出掛けしたシアンと主人公(手には鎖)。
そこでシアンは捨てていなかった鍵を主人公に見せます。

「もし、鍵を渡したらお前はどうするの」

きっとここで「それでも居なくならないよ」という主人公の言葉が欲しかったんだろうシアン。
けれど、主人公は言葉を濁してしまいます。
鍵を使って開いた扉の先…大切な約束があるから。
それに怒ったシアンは鍵を湖へ放り込んでしまいます。
主人公は慌てて湖へと入り鍵を探そうとします。
その様子を見ていたシアンは

「俺が取ってくる。だからここで待ってて」

と、自らが投げ捨てた鍵を探しに湖へと入っていきます。
今までのシアンだったらきっとそのままだったはずなのに。

全部の鍵を見つけてきたシアン。
鍵を主人公に渡して鎖を外し「先に進むんでしょ」と。
でも、シアンはずぶ濡れになってしまったせいで熱を出してしまいます。
そんなシアンを放っておけなかった主人公はシアンと共に家へと帰ります。

熱を出している影響か少し弱い部分を見せ始めるシアン。
ここのところの直純さんの泣く演技がもう本当に心に刺さるんです。

「覚えているのは何か罪を犯したってことだけ」
「罪を犯した自分は、優しいとか言われちゃいけない。憎まれたりしなければいけない」
「段々とそれに堪えきれなくなって、人のせいにすることで気を紛らせることにした」
「だから誰も信じられない」

など、泣きながらシアン自身がずっと抱えていた気持ちを主人公に吐き出していきます。
自分のことを“優しい”という主人公のことを信じられない。
信じられないから鎖で繋いだりする。
本当は信じたいはずなのに。

朝起きて周りを見渡すと主人公の姿が無い。
鍵を使ってしまったのだろうとため息を吐くシアンですが(主人公が居なくなることを受け入れてるシアンの態度にちょっと泣く)コンコンと誰かが扉を叩く音。
びっくりしたシアンの前に主人公が。
居なくなったんじゃないのかとシアンが問うと「心配だったから」と主人公(ここは推測ですが)
前までのシアンなら、熱が出たのを主人公のせいにしますが素直に

「…ありがとう」

と。
ここでもう私の涙腺ヤバい。
そして、伝えたかった気持ちをキスしながら主人公と…

(売られそうになるときにもキスされるけど違う雰囲気なのがまたもう)
(ちなみに言っておきますと朝です)
(朝からです)


お昼くらいに起きる主人公。
ここはもうまったりな雰囲気で…でも、聞きながらイヤな感じがしていた私。
そしてそれは突然に。

主人公の前から景色が消え、シアンの姿も消えていきます。
シアンの心臓があったであろう場所からはあの鍵が…

最後のトラックでシアンのモノローグが入るんだけど(シアンと過ごした記憶が消えて鍵が手に入る等)私はここで号泣。
前にも書いたけど結末はなんとなく予想してたからシアンが消えたときはそんな泣かなかったんだけど、シアンのモノローグは卑怯だよ…
こんなに号泣したのは一さん以来。
泣きすぎて頭痛くなるしもう。


スッゴい長くなってしまったけど、このCDは泣けます。ヤバいです。
確かに切ない終わりではあるけど、内容に矛盾は無くて。
とりあえずシアン可愛いです。