Gil Scott-Heron & Brian Jackson「It's Your World」 | ゆかこのお通し 〜音推し〜

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$ゆかこらむ

「ゆかこ、たぶんこれ好きだと思うよ」と
先輩が貸してくれた1枚。
聴き始めて2秒で惚れました。笑
まず声がすてき。低くて渋くて。

ソロパートが多く、セッション的要素が強い作品。
その長めのソロのあいだで自然発生的とも思える
ユニゾンのキメが出てきたりして
ライヴ感がたっぷりです。

このアルバムもパーカッションが熱い。
「The Bottle」での長いパーカッションソロも
テンポが速く、かなり高揚感があります。
民族音楽みたい。血を感じる。

ギル・スコット・ヘロンはもともと詩人。
革命派詩人と呼ばれています。
60年代後半~70年代にかけて
ジェイムズ・ブラウンなど多くのアーティストが
黒人の自由を訴えるような作品を作りましたが、
スコット・ヘロンもそのひとりということです。
詩という表現から、より活動を広げる形で
レコードを作成するようになった。
暗示的に、時には暗示的といえない歌詞でもって
徹底的な変革を求めた人なのです。

ということで
最初から歌い手だったわけではないことに驚き。
だってとってもすてきな声なんだもん。