楽しみだなぁと79歳の母
今度の週末
東京で暮らす26歳ひとり息子が
彼女を連れて帰ってくる
自由奔放なひとり暮らし生活を
もう少し続けていたいがために
今のところは
結婚は考えていないらしい息子だけれど
彼女ちゃんの事もとっても大事…だし
自分が彼女ちゃんの実家へ遊びに行くように
彼女ちゃんも自分の実家に連れてくることで
彼女ちゃんに安心してほしいらしい
「じっちゃばっちゃんちにも
一緒に顔見せに行く?」
『うん、そのつもり』
息子の小学校時代は
小学校から実家に帰り
あたしの仕事帰りに息子を実家に迎えに行って
自宅に帰るという
実家=時間無制限たまに夕食付学童スタイル
あたしがシングルの頃から
同居こそしなかったものの
息子を一緒に育ててくれたあたしの両親
ご多分に漏れず孫大好きなじじばば
今回の彼女と一緒の息子っちの帰省を
とっても楽しみにしている
あたしが思春期の頃は
とってもこわぁい父だったけど
孫にはデレデレ
毎年年賀状ソフトを買ってきて
得意とは決して言えないパソコンで
試行錯誤を繰り返し何日かかけて
今年もいい感じの年賀状を完成させた84歳の父
体は心配なことも多々あれど
頭はまだまだシャキッとしている
『彼女ちゃんが来たら
何を出したらいいのかねぇ
若いお嬢さんだし…
やっぱりコーヒーかな?』と母
『そうよ!ほら、あれがあるっ!!
あの…ほらっ、
オートバックスじゃなくて…』と父
「ん…?そりゃ車屋だな…
いつもの個包装の
ドリップコーヒーのこと?」
『ちがうちがう
あの…ほら、おいしいコーヒーよ』
「コーヒーメーカーで落とす
コーヒーのこと?」
『そっちじゃなくて…
うちにあるやつよっ』
「うちにあるのは…
あっ!バリスタだっ!!」
『それでもなくて…あの…
あそこの店の…ほら
休みの日に若者で混んでる…』
「!!分かった
スターバックスね…
ん?スタバ?うちで?」
たまたまいただきもので実家にあった
スタバのドリップコーヒーを思い出したらしい
連想ゲームという名の脳トレ…あたしの?
…実家のいただきものまでは
あたしも把握しておりませんことよ
84歳父と79歳母と一緒に
ひとしきり笑った
彼女ちゃん来訪いよいよ明後日…
台所シンク下の水漏れはまだ直らず…
晩御飯のメニューも
あれこれ考えるも決まらず…
お土産も…まだ決まらず…
優柔不断力全開
掃除も料理も結局…になりそうだけど
来てくれて嬉しい気持ちが伝わればいっか
彼女ちゃんがやってくるまで
あと2日の平日の朝