旦那がはげましながら、頭をさする。
それがうっとおしくて、「それ、やめてもらえる?」と拒否。
それに旦那が「まじ、ごめん!!!!」とやけに大声で謝る(笑)
陣痛がくるたびに、助産婦さんが私の中に手をつっこんで
「頭ここにあるよーーーーーーーー」と言うが
そこからが進まない。
終わることはないんじゃないかと思って、泣きたいが
なく余裕もないくらいに迫る強い陣痛。。。。
声も出せず、ひたすらタオルを噛み続ける。手は旦那にしがみつき
旦那の腕が私の爪痕だらけになっていた。
横の旦那から
「自信がないっていってたyukaもがんばれるじゃないか!
いま、すごいがんばってるんだよ。がんばれーーがんばれーーーーー」と
吐息まじりで聞いたこともない声で励まされる。
一瞬冷静な脳が「AV男優みたいな声だな・・・」と思う(笑)
旦那の言葉に、幻覚のようにポロちゃんのこれからの人生が脳に描かれる。
これからこの世界で必死で生きていくポロちゃん。どんな人生を歩むんだろう。
それのスタートを私がきってあげなくちゃ。
同時に今までの辛い妊娠生活を思い出す。
臨月まではき続け、出産の恐怖に毎日おびえ、旦那との新婚生活もまったく余裕が持てずに
里帰り。里帰りしても泣いてばかりで、
何度も妊娠さえしていなかったら・・・と悔やんでいた自分を
思い出す。
おなかにポロちゃんがいたことが嘘なんじゃないかと思ってたけど
本当に一人の人間がこの10か月間お腹にいたってことをここで初めて感じる。
彼の人生のスタートだ!と思っていきんだときに先生が到着。
ばっちーん!と切られる。痛くない・・・。もうどうでもいい。
と同時に、さっきから別室でちらちら様子を窺っていた別の若い女性が
分娩室に入ってくる。
先生から
「ん~~~~~~ここまで出てるのに、こんなにひっこんじゃうか。。
よし!!!!口のタオルをとりなさい。目をあけて、あごひいて、もう一度、、それ!!!!!!」
と同時に若い女性が私のお腹に全体重を乗せて
バッコンバッコン心臓マッサージみたいなのを何度かされる。
「う・・う・・・・・ひー・・・・・・・・・・・」 変な声が出続けもう死ぬ・・・・と思った矢先
「手を胸においてー!はっはっはっはって言って!」
「yuka~~~~~頭だ!!!!!!!!!」
旦那の声がして、にょろんと赤ちゃんが!
その瞬間 うえーーーーーーーーん と大きな大きな産声![]()
私は「あ、あかちゃん~~~~~」と大泣き。
だんなも泣いてたみたいですが、見てません。
横で処置をされている赤ちゃんを見て、縫われたり、処置をされる痛みは
あったけどどうでもよくなった。
必死に泣いている赤ちゃんを見て、涙というより
やさしい気持ちになって出産直後から笑みが止まりませんでした。
分娩室で「ありがとう。」と何度も思った。
どうして私ばっかりこんなに辛いんだろう・・・そんなことしか
考えていなかった10か月。
でも頑張ったのは私でも何でもない。
こんな私を選んでくれ、元気に出てきてくれたポロちゃんだ。
妊娠中、結婚式の準備など
何かとあわただしく、ストレスばっかりためていたのにずっと
この子は私についてきてくれたんだと思ったら、涙が止まらず
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
ポロちゃん、これからどうぞよろしくねーーー。
・・・・・とこれからは育児生活へつづく・・・・・