台湾旅行記(7)どうしても食べたかったもの!
士林の夜市に行った後、
私たちがタクシーで向かった先は、とあるレストラン。
今回の台湾で、姉と私がどうしても食べたかったものが、
そこにはあるの!『石頭火鍋』。
私たちが住んでいた三十年前、
石頭火鍋は台湾で大人気の食べ物だった。
台湾に住んでいる日本人にも、とても人気があった。
どれだけ、愛されていたかと言うと・・・
友達が日本に帰国する時・・・
こんなことを言ってたくらい。
そうよ、皆、必ずと言っていいほど、こう言ったものよ。
そうなの、それくらい石頭火鍋は病み付きになる旨さだった。
私だって、台湾から帰国する時、
何が心残りかって、この鍋だったわ。
そんなに美味しいなら、作り方を覚えて、
帰国したって、家で作ればいいじゃないと思うでしょ?
もちろん、皆そう思って、トライしたわ。
でも、家じゃあの味はどうしても出せないのよ。
以前、台湾で夫にも食べさせたところ、
姉も台湾で旦那に食べさせてみたら、
二人とも、すぐにこの鍋の虜になってしまったくらい。
今回、日本で留守番の夫は来る前に、
「当たり前じゃない!」
そう答えると、夫は悔しさでプルプル震えていたっけ・・・。
そんな皆を虜にしてしまう鍋だもの、
今回、台湾行きが決まった時、姉と私は真っ先に
「石頭火鍋は絶対に食べよう!」と決めていたのだ。
そして、ついにやってきました!!
お店の名前は『漢城』。韓国烤肉と書かれている。
でもね、私は韓国に何度も行ったことがあるんだけど、
こんな鍋料理見たことがないの。
この鍋、韓国・李朝の宮廷料理らしいのだけど、
どうやらここ台湾で広がったみたいなのね。
まずは鍋に入れる具を注文する。
他にお好みで、海鮮類(エビとか魚介のすり身餃子とか)
春雨とか・・・入れたりする。
注文が終わると、小姐(お姉さん)が、
早口の中国語で何か話し始めたわ。
よくわからなかったので、曖昧に頷いていた私。
そして、材料が運ばれて来るまで、タレを作って待つ。
生卵の中にニンニク、唐辛子、ネギの薬味を入れ、
お好みで酢、しょう油を入れます。
↑これ、ゴクゴク飲んだだけでも、元気が出そうね~
で、これが石頭鍋↓。石焼ビビンバの器の大きい版。
この鍋の中には、ごま油がこれでもか! というくらい入っています。
早くもスプーンを手に待ち構えております。
ごま油がグツグツしてきたら、
特製のタレに漬けられた肉(これが家庭では出せない味だと思う)を
この煮えたぎるごま油の中に投入。
*すいません!!
ちゃんと写真に収めて記事を書けばいいものの、
つい食べ物を前にすると、食べ物に気を取られ、
すっかり写真撮るのを忘れちゃうの・・・なので下手な絵で失礼!
いったん肉を引き上げて、白菜なども炒め、
そこに肉を戻し、スープを注ぎ、火が通ったら完成!
となるはずなのに・・・それを作ってくれるはずの
小姐がなかなかやってこない。
すると、姉がこんなことを言い出したのだ。
さっきの小姐、こんなことを言っていたよーな・・・。
えっ? 食事中だから、待てと? そう言ってたの?
日本なら考えられないけど、台湾だったら、あり得る話だわ・・・。
だめよ、だめ! この空腹の状態で、
「はい、食事が終わるまで、待ってますから~」
なんて言ってられないわ! 私はすぐに小姐を呼んだ。
姉のヒアリングが正しかったかどうかは私にはわからなかったけど、
小姐は私の声に飛んできて、すぐに鍋の準備をしてくれたわ。
スープを注いだ状態がこんな感じ。
もう、食べてもいいよね?
本当なら、もう少し白菜とかクタ~となった方が美味しいんだけど、
もう待てないわ。ゴマ油の香りがプンプンよ!
今回、初の石頭火鍋を食べた子供たちも大感激!
この食べ終わった後のスープがまた最高に美味しいの。
当時、脂の乗ったピチピチの中学生だった私は、
このスープが大好きでね・・・
そうして、次の日はいつだって・・・
言わんこっちゃないでしょーーー!!
目が開けられないほど、まぶたを腫らしていたっけ・・・。
それも今じゃ懐かしい思い出だわ。
仕上げに麺を入れて〆ました。
でもね、タマゴをもらって、ご飯を入れておじやにしても、最高よ~。
ちなみに、四人で食べて、
日本円で7000円くらいだったと思う。
すっかり台湾の安さに慣れてしまった私は
「た、高いわ!」なんて一瞬思ってしまったけど、
日本でしゃぶしゃぶ四人で食べたらいくらかかる?
そう考えると、やっぱり安い! 激安だわ!
三十年前は、ホント石を投げれば石頭火鍋屋に当たるくらい
たくさんあったんだけど、今は店も多くはないの。
私が行ったお店は
『漢城』 台北市中山北路一段33巷4號 TEL2511-2326
皆さんも台湾に行ったら、是非、食べてみて~!!
つづく~
追記:
前にアイドル小林 に
と、得意げに話したところ・・・
と、彼女は言うの。
調べてみたら、東京にも『石頭楼』というお店があるんですね。
紹介制のお店みたいです。
(のん! あなた、誰に連れて行ってもらったのよ!)
やっぱり三十年前に台湾でこの味に惚れたたオーナーが、
日本人好みにアレンジして開いたお店のようです。
石頭楼で検索をかけるとたくさんヒットします。
食べログ 記事はこんな感じで、
皆さん、やっぱりゴマ油の香りと癖になる味と言って、評判もいい!
今、この記事を書いているだけで、また食べたくなっちゃった。
あぁ・・・食べたい!
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今回は、石頭火鍋の話で終わってしまいました・・・。だって、ホントに美味しいんだもの!ゴマ油好きの私には、たまらない鍋なんですよ! 台湾に修行に行って、私も店を出したいくらいです! もし実現したら、ゴマ油の香り立ち込める私のお店に、皆さん、是非いらしてください。台湾滞在もあと残すところ1日となりました。もう少しお付き合いくださいね~。
では、今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。