思い込みの激しい私(2)人間ドック
思い込みの激しい私(1)人間ドック からのつづきです。
バリウムによる胃の検査に懲りた私は、
今回、初の胃カメラに挑戦することになったんだけど・・・。
小心者の私は、初胃カメラを前にドキドキよ。
*ここからドキドキし過ぎて記憶が曖昧なので、
検査の詳細はあまりアテになりません。
まず口の中に麻酔を塗るんだけど・・・
こ、これが!! もう!!
すぐに頭の中にあの懐かしのCMが流れ始めたわ。
八名信夫さんの名台詞ね。
CMではここで、
「もう1杯!!」
となるんだけど、不味くて不味くて、
とても「もう1杯!!」なんて言えたもんじゃない!!
その味は・・・歯の治療の時に歯茎に打つ注射あるでしょ?
あれ、ちょっと歯茎から染み出ただけでもかなりマズいけど、
あれをダイレクトに口に入れられたって感じ。
それが口いっぱいに「これでもか!」と広がるのだ。
頭の中に、ホリケンが現れて何度も何度も繰り返す・・・。
じゅんじゅわ~じゅんじゅわ~じゅんじゅわ~
ホリケン、もういい加減にしてよ!!
すると、看護師さんが、
「この注射は少し眠くなりますから」
えっ? 眠くなる? 困るわ~
今日は3月3日。
帰ってから、娘たちとひな祭りのお祝いをしようねと
約束しているのに・・・。
すると・・・
半日も? と驚いている間に注射は打たれた。
ちょっ・・・ちょっと・・・なにこれ?
打たれた途端、早くも・・・
後は・・・遠くで声が聞こえるだけ・・・
気がついた時には、体を揺さぶられ起こされていた。
眠っている間に検査はすべて終わっていたのだ。
だから、皆がよく言う
「胃カメラはオエッとなるから辛い」とか・・・
そんな感想もないままに、
ちょっとバリウムに対して胃カメラなんて楽勝じゃない!!
というのが、私の正直な感想だ。
でもね・・・胃カメラは楽勝だったんだけど、
この注射が問題だった。
眠気がまったく取れないのだ。それも半端な眠気ではない。
必死に起き上がったものの、フラフラしてしまう。
見かねた看護師さんが肩を貸してくれて・・・
人間ドックはこれですべての検査が終わりだった。
早く着替えて、人間ドックの最大の楽しみである
レストランのお食事券をもらって帰りたい。
先に検査を終えた夫は、着替えを済ませ、
「下のコーヒーショップで待っているから」と言って去って行った。
私も早く着替えて・・・コーヒーが飲みたいわ・・・
でも・・・目が・・・目が・・・開かないのよ・・・。
ハッとして目が覚めた。
どうやら、10分くらい完全に寝ていたようだ。
急いでロッカーに着替えに行くと・・・
携帯に夫から連絡が入っていた。それも何通も!
「コーヒーショップにいるよ!」
「まだ着替え終わらないの?」
「コーヒーショップを出て、レストランに先に行ってる」
「まだ掛かるの?」
「ねえ!! あなた! 一体何やってるのさ」
最後の方は怒りマーク付きである。
ちょっと待たせたくらいで、まったく!!
なんてせっかちな男なのかしら!!
私は着替えて、受付で特典のレストランお食事券をもらうと、
急いで夫の待つレストランに向かった。
すると、夫は私を見るなり、
「一体、あなた何していたわけ?」
「えっ? 何って?
ちょっと目を瞑って休んでいただけじゃない!」
そう私が言うと、夫は
「ちょっとって? あれから1時間半も経っているよ!」
えっ?
自分では10分くらいのつもりが、
私ったら1時間半も待合室の椅子で寝ていたっていうのか?
そう、私は思い込みの激しい性格。
『この注射を打ったら眠くなる』のひと言で
すっかり暗示に掛かり、1時間半も爆睡してしまったようなのだ。
そして、その後の娘たちとのひな祭りも
ボーっとして眠気から抜け出せなかった。
恐らく・・・
『この注射をしたら、かなりの興奮状態になりますよ』と
言われていたら・・・私は・・・?
目をギラギラさせ、かなりのハイテンションで
ひな祭りのお祝いをしていただろう・・・。
そういえば・・・
子供の頃、眠れないと言うと、親が睡眠薬を出してくれた。
私はそれを飲むとすぐに眠ることができた。
その薬がビオフェルミンであったことを知らされたのは、
ずいぶんと大きくなってからのことだ。
そう、思い込みの激しいこの性格は、
今に始まったことではないの・・・。
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先日最終回だった東芝さんの『いろいろあるのよ、エコだって!」
追加で記事を書かせて頂きました。
気になった家電を実際に使ってみた感想を綴ってます。
↑『目指せ! 家電主婦への道!』よかったら、読んでください。
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