倍音の存在感 | With PT and coo ~神戸のボイストレーナー 十川裕加ブログ~

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神戸のボイス&ボーカルトレーナー・十川裕加ブログ。 

先日、仕事の合間にジャズピアノのレッスンへ。

発表会の伴奏。

クオリティーを上げたくて。




で、やっぱり先生の優雅さと違うんです。

サウンド構成はもちろんなんだけど

音の余韻とか、浮遊感が。




そこで指摘されたのが

「もっと倍音を感じて」でした。




倍音に関しては、これが分かりやすいです。


https://www.suganami.com/info/44186




他に指摘されたのは、

ノリのアップダウンや、抑揚の付け方など。




…ん?私がボーカルレッスンで

言ってるコトと全く一緒。

(だからすごく安心もしましたが)




なぜ、声には感じられるサウンドや

倍音をピアノにあまり意識できていない❓




思い返して、はっきり分かりました。

私、ここしばらく電子ピアノばかり

弾いてました‼️‼️




アコースティックピアノの鳴り方、

余韻、倍音などを感じる機会が減っていて

そこに昔向けられていたアンテナが

鈍っていたんです。




うちのスタジオには

せっかくグランドピアノがあるのに…💦




電子ピアノではまず出せない、深みや響き。

音を鳴らすことにばかり意識が行って、

本来の音色をすっかり忘れていました。




しっかり感じようと、それからはグランドピアノを

弾く回数を増やして、感覚を戻して行ってます。




耳の為に、mp3をあまり聴かないように

していたのも、mp3はファイルを圧縮するために

倍音をカットしてしまうから。



無意識に耳が感じている倍音をカットすることで

音の聴こえ方自体が変わってしまう。

ある意味、耳が悪くなる…情報量が減る。





まさか毎日弾いているピアノで

予想外の影響を受けていたなんて…

今、気付けて良かった。ホントに。。。







今回の発表会は

倍音がさらに綺麗に響くチャペルです。