なぜケトンダイエットでアトピーが治るのか
ケトンダイエットのネーミングでまず勘違いされやすいのが、ダイエット=痩せる ということですが、ダイエットとは痩せるという意味ではありません。
ダイエットとは食の在り方のことです。だから太っていることが異常な人は痩せるのです。
痩せていることが異常な人は肉付きがよくなるのです。
アトピーであることは異常なことですので、それが治るということです。それが「ダイエット」という言葉の意味です。食事療法のことです。
ケトンダイエットの成功率は100%と言われています。やれば必ず成果が出ます。
難しい点は「やれない。」「やらない。」ということだけですね。(笑)
なぜ、「やらない。」「やれない。」かというと糖質制限があるからです。糖質制限が難しいという点ともう一つオイルの供給が難しいのです。
私たちの体は糖をエネルギーとする回路とオイルによるケトン体をエネルギーとする回路の両方を持っているハイブリットタイプです。
今、突然災害か何かでご飯が食べられなくなったとします。そうすると誰でもケトン回路が作動します。一食、二食抜いても大丈夫なのは、みんなケトン回路を持っているからです。その使用頻度の問題ですので、やれば100%効果があると言えるのです。
通常、多くの日本人は糖質を食事のたびに供給しているのでケトン回路は使われません。
実はケトンダイエットが注目された当初、ちょっとモノを知っている人々は怪訝な顔をしました。体内でケトンが発生することは、異常なことでありケトンは病気の一つの症状と思われていたからです。糖尿病が重症化した時とか。
それが研究の結果、安全であることが認められて最近ではすばらしい健康法として注目を集めているのです。
別に最初から生物学とか、科学とか興味のない人は「ケトンダイエットっていいらしいわよ。」「キャーすごい。」と盛り上がっているので、それはそれで良いと思います。
アトピーと糖の関係
アトピーは糖代謝における炎症性の疾患です。
糖はタンパク質を糖化させます。AGE(終末糖化産物)をつくり、組織をボロボロにします。
人間の体は糖を代謝する仕組みも持っていますし、組織を再生する仕組みも持っていますので、糖を食べても大丈夫なのですが、ようするに量の問題です。
ステロイドの正式名称をご存知ですか?これを知ったらアトピーがなんなのか分かるはずです。
ステロイドとは糖質コルチコイドであり、人工的に作られた糖代謝刺激ホルモンのことです。
アトピーは糖代謝における炎症性の疾患ですので、ステロイドを塗ればその炎症はおさまるわけです。ステロイドに刺激されて副腎という臓器から副腎皮質ホルモンが大量に放出され、どんどん炎症が治まるのは経験済みだと思います。
しかしながら、それは長く続きません。副腎疲労を起こしステロイドを塗っても炎症がおさえられなくなります。
そこでステロイドを止めるという決断になるのですが、体の中には糖代謝によって炎症をおさえる物質は枯渇しています。当然激しい炎症によって悶え苦しむことになるのですが、それも経験済みだと思います。
長い年月をかけて、副腎の働きが復活すれば徐々におさまるので、そのようにアトピーがよくなっている人もいるでしょう。
しかし、もっと積極的にアトピー治療ということを考えれば糖質制限ということになるのではないでしょうか?
糖質を食べながら、ステロイドを塗っていることの愚かしさに気づけばそうなります。
最近、アトピーの子どもは減るどころが増えているように感じます。親が子どもにおにぎりやパンや菓子類を与えすぎだからです。
時間がない、お金がない、心に余裕がないとどうしても糖質に偏るようです。
野菜や肉や魚介類で調理をして食べるのはなかなか大変なことですからね。調理にも時間がかかりますが、実は食べるのにも時間がかかりますよね。
噛む回数も増えますし、品数も増えますし、食べ方も複雑になります。うどんとか、チャーハンとか、ピザとか一品物だと用意するのも食べるのも簡単なのです。
子どもが好きというのは逆に考えれば、それが原因ということが見えてくるのです。
人間は体内にある中毒物質を欲しがるというようにできています。
アルコール依存症の人はお酒を欲しがります。原因はお酒です。
ニコチン依存症の人はタバコを欲しがります。原因はタバコです。
アトピーの子どもは糖質を欲しがります。ということは、原因は糖質にあるということです。
ちなみに認知症の人も糖質を欲しがります。だから認知症の原因は糖なのです。
糖は皮膚をボロボロにするだけではありません。脳もボロボロにするのです。糖を与えたほうがコントロールしやすい人間ができます。
糖の利権と薬の利権があって、奴隷たちは快楽に溺れながら搾取され続け、何も本質を知ることなく死んでいくのです。と言うと、話しが逸れてしまうので元に戻しますが、積極的にアトピーを改善しようと思うなら糖質制限であり、さらに進めるとケトンダイエットになります。
従来の糖質制限は脂質についてはそれほど注目していませんでした。
糖質制限をした場合、脂質の摂取量が少ないとタンパク質からブドウ糖を作ってしまうので急激に痩せたり、疲れやすくなったり、筋肉が細くなったりします。
タンパク質からブドウ糖を作ることを糖新生と言います。結局ブドウ糖なので、アトピーも思ったほど改善しません。
そうではなく、糖質制限をしたらたっぷりと脂質を摂るということをしなければならないのです。それがケトンダイエットです。
脂質には種類があるので、動物油、植物油、魚の油などまんべんなく摂ることが大事です。
その中でもココナッツオイルは欠かせません。
おそらく、ココナッツオイル無しでケトンダイエットは成立しないと思います。ココナッツオイルは中鎖脂肪酸と呼ばれるもので、すぐにケトン体となります。食べて2~3時間後にはエネルギーになります。
エネルギー不足になると、タンパク質からブドウ糖を作ってしまうので、ココナッツオイルを主軸に考えて、ほかのオイルも食べるというのがうまいやり方です。
ケトンダイエット
※詳しくは早出整体院で勉強会をおこなっておりますので、当ブログをチェックしぜひご参加ください。
<ポイント>
糖質50g以下/1日
脂質 100g程度
タンパク質 体重の1000分の1g
(体重60kgの人は60g)
かなり気をつけてビタミン、ミネラル、水分を補給しないと不足しがちになります。
疲れやすくなったり、足がつったり、むくんだりします。
アボガドやナッツ類はかなりオススメです。
具体的なことは経験者に聞くとよいでしょう。だいたい同じ失敗をしながら、だんだんコツをつかんで、そして今までありえない健康体を体感しているところです。