■想いは感動を創り リピート客をつかむ
昨夜、僕がフードビジネスに入ったきっかけをつくった
1枚のメニューを取り出して見てみた。
僕が一番最初に書いた記事です。
全てはこの1枚のメニューから始まった
あの時は写真1枚だけだったのですが、
表紙はこんな感じです。

このキャラがオーナーなのか? わかりませんが
デザイナー的な視点からおもしろいと思ったのは
左上の水色で塗った部分です。
イラストを描いた人がどんな意図で塗ったのか?
多分、イラストが完成して動きが無いのに気がついて
わざわざ安定感を崩す左上にあえて描いたと思っています。
ただ、彼は基本を外していませんでした。
胸に付いているワッペンと同じ水色を使っていました。
これで、右下から左上に向かうベクトルをうみ出しています。
左上から右下へのベクトルを作ると、キャラが押しつぶされますからね。
僕のデザインのコンセプトである
「カッコイイかダサイかの境界線上でデザインする」
と同じ考えを感じます。
インテリアコーディネーターの講師をしていた頃の生徒さんの何人かと
未だに交流がありますが、教え方が異質って言われていました(笑)
「カッコイイかダサイかの境界線上でデザインする」というかと思えば
デザインの基本は、マーケティングであり心理学である教えていましたからね。
基本は基本です。守らなければ、見当外れのモノが出来てしまいます。
デザインは、我を表す自己満足ではありませんからね。
さて、話はメニューに戻して、
このメニューは基本的には印刷されたものですが、見開きページは
全て手書きでメニューが書いてあります。
手書きです!

そして、裏表紙

どうです、この絶妙なバランス!!
僕がデザインに目覚めたのも、このメニューに感動したからだと確信しました。
イラストのサイズ、ローマ店、ミラノ店の住所の案内(頭の上の白い部分)
そして、最後のサインの部分も絶妙。紙面上のレイアウトも最高ですね。
サインを指で隠して見てください。
サインがあの位置にあるから絶妙なバランスになっているのがわかります。
僕は未だにこのメニュー(感動)を越えるメニューに出会った事がありません。
勿論、料理も美味しかったのでしょう(まずかったという印象が残っていないので)
お店そのものの存在をアピールする、お店の想いをアピールするメニューを
料理と接客サービスと同様に、想いを込めて作っていますか?
全てが渾然一体となって表れますからね!
それが大きな感動を生み、必ずリピートへと繋がります。
耶麻都を感動させてくれるメニューがあるぞ!
って、自薦他薦でも結構ですので教えていただければ嬉しいです。
40数年間もメニューで感動していない
フードビジネスクリエーターの耶麻都からのお願いでした。