ディレクターズ・ワークショップの功罪 | 演JOY♪ヴォイス&アクターズ道場 佐藤祐一のブログ

ディレクターズ・ワークショップの功罪

現役のスタッフに直接自分の演技を見てもらえる

ディレクターズ・ワークショップは

デビューの機会を待ち望んでいる声優・俳優志望者にとっては

願ってもないチャンスで、飛び込みたくなる気持ちは大変理解出来ます。

ディレクターズ・ワークショップが受講者にしてくれることと

受講者が求めていることが合致さえしていれば

活用出来、有意義な経験に出来ます。

 

ディレクターズ・ワークショップは有料のオーディション。

その理解は間違っていません。

実際、キャスティングの可能性を謳い文句にした宣伝も多く見かけます。

でもオーディションとワークショップまたはレッスンとの違い、

そこに誤解があるとアテが外れることになります。

 

Nさんは倍音が響きやすい恵まれた体躯と声の持ち主。

しかし演技経験はほぼゼロからのスタート。

周りからは美声を誉められていても、演技とは何か、

何をどうすれば役を演じることに繋がっていくのかが

全く分からずアテもなく途方に暮れている状態でした。

人に薦められて申し込んだディレクターズ・ワークショップが始まり、

具体的に演技が上手くなる、なれるための言葉は何も云ってくれない、

演技上達のコツ的なこと、練習の仕方についてさえ一言もヒントをくれないことに愕然としたそうです。

偶然(だそうです)ネットで私のヴォイス&アクターズ道場を知り、訪ねて来ました。

 

努力したい気持ちはあっても経験が全くなく、そもそも努力の仕方が分からない。

それを教わるつもりでディレクターズ・ワークショップの戸を叩いたのに

プロを相手に演出をしているディレクターは、『演出』をすることは勿論出来ても

『演技指導』を手取り足取りすることは苦手。そもそもやろうともしないディレクター講師が多いのが当たり前、

無理もないことですが、それを知らないNさんには衝撃で、打ちひしがれていました。

ディレクターズ・ワークショップを「演技を上手くしてくれる機会」と思っていたからです。(つづきます)