「死にたい」という訴えに対しては、その「行動」ではなく「つらさ」に着目する。 | 公認心理師・臨床心理士ゆうのブログ

公認心理師・臨床心理士ゆうのブログ

臨床心理士として、ひきこもり支援活動を行った後、現在は、心理職の国家資格である公認心理師を取得した上で、大学の学生相談室の相談員をやったり、複数の大学・専門学校で心理学について教えたりしています。

人の相談を受ける仕事をしている中で、

必ずと言っていいほど遭遇するのが

「死にたい」という訴えです。



専門的には、漠然と「死にたい」「もう

生きていたくない」と考えている状態を

「自殺念慮」と言います。

一方で、死ぬ方法をネットで検索したり、

死ぬための道具を購入したり、死ぬための

場所を探したりするなど、具体的に死ぬため

の計画を立てたり準備をしたりしている

状態を「自殺企図」と言います。



自殺企図にまで達している人がクライアント

として現れることは滅多にありませんし、

もしそういう人に対応した際には、

守秘義務を解除した上で関係機関に通報し、

命を守るための最大限の措置を講ずること

になります。



しかし、自殺念慮を抱えているクライアント

さんは、心理カウンセリングや相談の中で、

ある程度の割合でいらっしゃることが

あります。



そんな時、支援者側が動揺して、「そんな、

死ぬなんて言わないで!」「死んじゃ

ダメです!生きてればそのうちいいこと

ありますよ!」と言ってしまうと、相手が

ますます不安定になってしまったり、

信頼関係が出来る前に支援を拒絶したり

してしまいます。



ここで大事なのは、「死のうとする」という

行動に着目するのではなく、「死にたい

くらいつらい」という感情に着目し、

そのつらさを受け止めようとすることです。



そして、相手の気持ちが揺れている時

だからこそ、支援する側が落ち着いて、

穏やかに話を聴こうとする姿勢を見せる

ことが必要です。



その人が「なんで死のうと思うのか」という

理由を無理に聞き出す必要もありません。

沈黙が長く続いたとしても、相手のペース

を尊重し、ポツリポツリと言葉が出てくる

まで、じっくりと待ちましょう。



人のサポートをする仕事をしている方々は

もちろん、家族や友人の立場として、

死にたいくらいつらいと感じている人に

接する可能性は誰にでもあります。

あらかじめ心の準備をしておいてもらえたら

と思います。





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